人生100年時代といわれるなか、老後の生活資金への不安から、年金の繰下げ受給を検討する人もいるでしょう。ただ、将来の収入を重視するあまり、元気なうちに楽しむ時間を後回しにしていないでしょうか。本記事では、70歳まで年金の繰下げ受給を選んだ夫婦の事例をもとに、年金の受給開始時期を考える際の注意点を辻本剛士CFPが解説します。※本記事に掲載している事例は、プライバシー保護および情報の一般化のため、実際の相談事例をベースに一部の数値や設定を変更・再構成したモデルケースです。
(※写真はイメージです/PIXTA)
草津、有馬、下呂…「全国の温泉巡り」を断念した70歳夫婦の後悔。繰下げ受給で〈年金月31万円〉に増額も、老後に待ち受けていた“想定外”【CFPが解説】
「お金の安心」と「今の楽しみ」のバランスが豊かな老後を作る
温泉旅行を中止したことで、残念そうにしていたヒロシさんにケイコさんは「遠くに行けなくても、二人で楽しめることはある」と声をかけました。
その言葉をきっかけに、夫婦は近場へのドライブや外食を楽しむようになりました。月約31万円の年金で毎月の生活費を賄えるようになり、日々の暮らしのために貯金を取り崩す心配もなくなりました。こうした楽しみにお金を使う余裕も生まれています。
「年金が増えたおかげで、助かっているのも確かだ」と、ヒロシさんは繰下げ受給で得られた安心も感じています。ただ、65歳のときに生活費を見直し、貯金の一部を旅行に充てるなど、別の過ごし方も考えられたのではないかという思いは残りました。
老後のお金は、将来に備えて残すことも、元気なうちに使うことも大切です。毎月の収支や預貯金の残高を確認し、将来の生活費や医療・介護費に備えながら、今の楽しみに使える金額を考えておくとよいでしょう。
辻本 剛士
神戸・辻本FP合同会社
代表/CFP
【注目のセミナー情報】
【資産運用】11月14日(土)
米国株で「10倍株(テンバガー)」を狙うには?
最新AIを活用した「銘柄発掘・分析」のノウハウ
【相続・事業承継】11月19日(木)
認知症による「資産凍結リスク」を防ぐには?
今備えるべき「承継対策」を家族信託の第一人者が解説
【資産戦略】11月25日(水)
約30年ぶりの大金利変動の今しかつかめない?
新たな「お宝保険」の全貌