「あとで確認しよう」届いた封筒を確認しない月収30万円・38歳個人事業主

ショウさん(仮名・38歳)は、ワンルームマンションで一人暮らしをしています。数年前までは配送会社の社員として働いていましたが、現在は配送会社から業務委託を受け、個人事業主として配達の仕事をしています。

月収は約30万円。一人で暮らすには困らない収入ですが、食費や車の維持費などを支払うと、思うようにお金は残りません。貯金は30万円ほどで、まとまった出費がある月には、その一部を取り崩していました。

日々の配達は慣れたものですが、確定申告や納税手続きといった事務作業は苦手です。役所や日本年金機構から封筒が届いても「あとで確認しよう」と棚の上に置き、そのまま忘れてしまうことも。

そんなある日、ショウさんは家賃の支払いに必要なお金を下ろすため、銀行のATMに立ち寄りました。配達の報酬が振り込まれる口座には、生活費を支払ったあとも、家賃を払えるだけの残高があるはずでした。

「嘘だろ…」家賃支払い日にATMで知った〈残高不足〉

ところが、ATMの画面に表示されたのは「残高不足」の文字です。

「えっ、そんなはずないだろ……!」

慌てて残高を確認すると、口座にはわずかなお金しか残っていません。取引履歴には、身に覚えのない、まとまった金額の出金が記録されていました。

「嘘だろ、残高がゼロ……? 何が起きたんだ?」

ショウさんは画面を見つめたまま、家賃の支払日が迫っていることを思い出し、焦りを募らせました。