長年、夫婦生活をともにしたあとに、定年などをきっかけに「熟年離婚」を選ぶケースが増えています。しかし、シニア世代が熟年離婚を検討する際には、離婚後に直面する「老後のお金」とあらかじめ向き合っておくことが欠かせません。65歳元会社員と58歳妻の事例をもとに、熟年離婚の注意点と老後の資金計画のポイントについて、CFPの山﨑裕佳子氏が解説します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
「今までお疲れ様でした。一つだけお願いが…」退職金2,300万円・65歳夫、定年退職の日に花束を抱えて帰宅。豪華な晩餐も佳境…58歳妻が突きつけた〈衝撃の宣告〉【CFPが解説】
“円満離婚”を経て二人が見つけた「新たな自分」
その後、コウイチさん夫婦は半年間の話し合いの末、「離婚」を選択しました。財産分与として2,500万円の現金を受け取り、エツコさんが家を出たそうです。現在は、契約社員として厚生年金に加入して働いており、65歳まで働く予定です。
一方、しばらくは寂しさに打ちひしがれていたコウイチさんでしたが、今まで妻任せであった家事にもだんだん慣れ、意外にも「料理を作る楽しさ」に目覚めたそうです。もし、離婚していなかったら気がつかなかった“新たな自分”です。
別々の道を歩む選択をした二人は、過去に縛られることなく、それぞれの人生を楽しんでいる様子。結果として、“円満離婚”だったといっても過言ではないかもしれません。
潤沢な老後資金があっても、「予想どおりの老後」が訪れるとは限りません。早いうちから、老後は「お金をどう使うか」はもとより、「誰と、どこで、どんな時間を過ごしたいのか」を含めた計画が必要だといえます。
山﨑 裕佳子
FP事務所MIRAI
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
CFP®
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