「なんだこれ」――クレジットカード明細に記載されていた“衝撃の残高”

転機は、71歳になった淑子さんが体調を崩して短期入院したときでした。

実家を訪れた淳一さんは、溜まった郵便物の中に見慣れない封筒を見つけます。複数枚のクレジットカードの明細。淳一さんは少し迷ったうえ、封を切りました。なぜだか説明はできませんが、「確認しておいたほうがいい」と感じたからです。

すると、それぞれの利用残高欄にはリボ払いの残高が記されていました。その額は、3枚合計でおよそ148万円に膨らんでいたのです。

「なんだこれ……!」

思わず叫んだ淳一さんは、淑子さんの退院を待ち、静かに明細を差し出しました。

「母さん。これ、どういうこと? 148万円も残高がある。説明してほしい」

「え? カードの支払い? 大丈夫。請求が来た分は払ってるわよ」

「いや……嘘だろ。仕組みを知らないで使ってたのか? これ『リボ払い』ってなってるだろ。払ってるのは一部だけ。元金が減ってないんだよ」

「どういうこと? ちゃんと払ってるのに、何が問題なの。難しいことを言われても、わからないわ……」

淑子さんは、息子から突き付けられた“148万円の残高”という事実に困惑し、黙り込んでしまいました。