マイホームの購入は多くの夫婦にとって夢の第一歩ですが、思わぬ落とし穴で計画が白紙になることもあります。年収600万円、夫婦の貯金600万円と順調に見えた会社員のジュンペイさん(仮名・32歳)。しかし、4,000万円の戸建てを購入するための住宅ローン審査で「まさかの否決」という結果に。その原因は、夫が妻に隠し続けていた“過去の過ち”でした。「今まで嘘ついてたの!?」と妻が激怒した理由とは。本記事では、信用情報が住宅ローン審査に与える影響と対策について、辻本剛士CFPが事例をもとに解説します。
「今まで嘘ついてたの!?」年収600万円・32歳夫の“黒い過去”に妻が激怒…まさかの「ローン否決」で〈幸せ絶頂のマイホーム計画〉は崩壊【CFPの助言】
【CFPの助言】完済しても5〜10年は消えない…住宅ローン審査の壁となる「信用情報」
マイホームを購入する際、多くの方が住宅ローンを利用します。しかし、住宅ローンを利用する際には金融機関の審査に通過する必要があり、一定数の方はこの審査に通らないと言われています。
そのなかで一つの審査対象とされるのが、「信用情報」です。
信用情報とは、ローンやクレジットカードの契約内容、借入状況、返済履歴などが記録されている情報です。カードローンの延滞だけでなく、次のようなケースでも事故情報が登録されることがあります。
・携帯電話の分割代金を長期間滞納した
・債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)を行った
・保証会社による代位弁済が行われた
暮らしのすぱいす株式会社が実施した「住宅ローン審査に通らなかった理由」に関するアンケートでも「ローンを滞納したことがある」「携帯電話の支払いを滞納したことがある」など、信用情報に関する項目が複数挙げられており、審査に通らなかった理由の中でも一定の割合を占めています。
今回のジュンペイさんのケースでは、信用情報に事故情報が登録されていたことが、審査に通らなかった主な要因と考えられます。
また、ローンを完済したからといって、事故情報がすぐに信用情報から削除されるわけではありません。おおむね5~10年は情報が保存されるため、その間は住宅ローン審査に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、住宅ローンを申し込む際は、事前に信用情報機関へ情報開示を請求し、自身の信用情報を確認しておくと安心です。万が一、信用情報に問題があることが事前にわかれば、頭金を増やしたり、借入額を抑えたりするなどの対策を検討できます。
夢のマイホームは白紙に…信用回復を待つ夫婦が選んだ「新たな目標」
住宅ローンの審査に落ちたことで、ジュンペイさん夫婦のマイホーム計画はいったん白紙となりました。
しかし、不動産会社から「一定期間が経過すれば、事故情報は信用情報から削除される見込みです」と説明を受けた二人は、焦って住宅を購入するのではなく、信用情報が回復するまで待つことを決断します。
その間は、少しでも有利な条件で住宅ローンを利用できるよう、頭金を増やすことを新たな目標にしました。家計を見直し、毎月の貯蓄額を増やすなど、夫婦で将来に向けた資金計画について改めて話し合うことにしたのです。
マイホームは人生の中でも大きな買い物の一つです。だからこそ、住宅ローンを申し込む前には、年収や返済計画だけでなく、自身の信用情報についても確認しておくことが大切です。
辻本 剛士
神戸・辻本FP合同会社
代表/CFP
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