分散投資のつもりが“特定業種への集中”に…「コア・サテライトの区別」がカギ

物価上昇による現金の目減りを防ぎ、より高いリターンを狙う手段として、安定したインデックス投資(コア)と、高いリターンを狙う投資(サテライト)を組み合わせる「コア・サテライト戦略」を検討する人もいるでしょう。

では、この戦略において、米国のテクノロジー企業を中心とした「NASDAQ100指数」をコアに据えることは妥当なのでしょうか。

この点、投資先を評価する際には、構成銘柄数だけでなく「業種の分散度合い」に注目することが重要です。S&P500は上位10社の巨大IT企業などで全体の約3割を占めていますが、NASDAQ100は上位10社で約50%を占めています。

また、サテライト投資として人気の「FANG+(ファングプラス)」は、特定の少数10社のみで構成されていますが、NASDAQ100にはすでにFANG+の主要銘柄がほぼすべて含まれています。

仮にNASDAQ100に100%投資する場合、イメージとして「S&P500を65%、FANG+を35%」の割合で保有し、すでにコアとサテライトを組み合わせたようなポートフォリオを持つことと同義です。

したがって、NASDAQ100をコアとする場合、サテライト部分の比率を低く抑えなければ、「どの部分がコアでどの部分がサテライトなのか」があいまいになり、意図せず特定業種への過度な集中投資となってしまうリスクがある点に注意が必要です。