「子どもの学費は親が全額出してあげたい」という親心が、結果的に最愛の子どもを苦しめることになるかもしれません。教育費をつぎ込んだ結果、老後資金がショートして最終的に子どもの世話になる家庭が急増しています。本記事では、横山光昭氏と関口博美氏の著書『おふたりさまの老後資金は「これ」で増やす』(小学館)より一部を抜粋・再編集し、子ども2人の大学進学を控えた58歳男性の事例をもとに、教育費のかけすぎによる「老後破産」を回避するための具体的なステップについて解説します。
夫婦の「老後資金」か、子ども2人の「大学進学の教育費」か…貯金900万円・58歳父が下した〈苦渋の決断〉【FPが解説】
家計改善で「月10万円以上の黒字化」に成功
●Eさんの基礎データ
Eさん…58歳/再雇用 妻…53歳/パート
子ども…2人/高校生 貯蓄額…900万円 住まい…持ち家
Eさんの家計改善額:合計黒字6万→10万3000円
●通信費(▲4000円).....................格安スマホのプランを見直し
●教育費(▲1万8000円)...............一部をオンライン塾に変更
●保険料(▲1万円).......................保証内容を適正に見直し
●食費(▲6000円)........................週予算を作成して適正に管理
●日用品費(▲2000円).................週予算を作成して適正に管理
●衣服・美容費(▲3000円)............クリーニング代を削減
Eさん夫婦は、住宅ローンを返済しながら、貯蓄もできていました。しかし、教育資金は貯まっていても老後資金の目途は立っていません。
そこで、細かな支出を見直し、貯蓄に回す金額をさらに増やしました。また、子どもたちに大学関連費用の一部を自己負担してもらうことの理解が得られたため、教育資金と老後資金をバランスよく貯めていく計画が立ちました。
横山 光昭/関口 博美
ファイナンシャル・プランナー
株式会社マイエフピー
