生命保険は“ライフステージごと”の見直しが必須

古いタイプの定期付終身保険は、現在、保険会社の新規の取り扱いをほぼ見なくなりました。しかし、若いときに加入したままという高齢者は、かなり多いと推測されます。

Bさんも結婚した30代で加入して以来、見直すことなく継続していました。典型的な定期付終身保険は、定期保険特約や医療特約などが追加され、10年ごとに自動更新。そのたびに保険料がアップする仕組みです。Bさんの保険も、加入時の保険料は月1万5000円程度でしたが、10年ごとに上がり、現在の月5万円になったそうです。

基本的に死亡保障は、夫婦だけで暮らしているときは必要ありません。子どもが生まれて初めて加入を考えるべきです。子どもが就職し、家族の生活が貯蓄や年金などでまかなえる見通しが立てば、死亡保障は解約、あるいは、葬儀関連費用を見越した最低限の保障などに絞って構いません。

Bさんは解約すると約150万円の解約返戻金があり、それを貯蓄に回し、新たに夫婦で医療保険に加入。がんの不安があるため、がん保険にも入りました。掛け金はふたり合計で1万円ほどです。結果、保険料を約4万2000円削減できました。

家計見直しで支出の大幅カットに成功

●Bさんの基礎データ

Bさん…62歳/再雇用 妻…57歳/専業主婦

子ども…2人/独立 貯蓄額…1800万円

住まい…持ち家

[図表1]Bさんの家計変化(before-after)

Bさんの家計改善額

●保険料(▲4万2000円)...............夫婦の医療保険と夫のがん保険だけに絞った

●小遣い(▲2万円).......................金額が多すぎたため適正額に

●食費(▲3000円)........................外食を1回減らした

●日用品費(▲1000円).................買いだめを減らした

●衣服・美容費(▲2000円)............衣服の購入を減らした

子どもがすでに独立したBさんは、見直しにより大幅に保険料を削減。夫婦の医療保険と、夫のがん保険のみに加入し、必要な保障だけに絞りました。

住宅ローンの完済まであと5年程度ありますが、完済後は家計が黒字化し、貯蓄を増やせるでしょう。住宅ローンの残債にもよりますが、一括返済して、家計の黒字分を早くから投資に回すのも手です。

また、収入が減ったら、それに合わせてお小遣いも減らすほうが無難です。ムダ遣いを控えるための意識改革につながるからです。