第2位は、「不動産×AI」の急成長企業

第2位:トグルホールディングス…33億4,000万円

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

第2位は、トグルホールディングスでした。2020年設立の同社は、「不動産・建築・金融をひとつのデジタルインフラにする」ことを掲げる不動産AI企業です。独自のAIクラウドを用いて、物件調査・設計検討・価値分析・投資判断など従来属人的だった業務を自動化し、まちづくりに関わる調整を1日で完遂できる社会の実現を目指しています。

主なプロダクトには、物件検討を効率化する「デベNAVI」、自動作図を行う「VCプロ」、価値分析AI「Gate.」などがあり、AIソリューション事業や不動産開発事業も展開しています。今回の資金調達では、同社として初めてグローバル機関投資家が同社を評価し、出資を決めました。

第1位:Helical Fusion…37億円

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

第1位に輝いたのは、Helical Fusionでした。2021年設立の同社は、“未来の発電所”といわれる「核融合炉」をつくっている日本のスタートアップです。核融合は太陽と同じ仕組みで電気をつくる方法で、二酸化炭素を出さず、安全性が高いと期待されています。

同社が開発しているのは、らせん状のコイルでプラズマ(超高温のガス)を閉じ込めるタイプの核融合炉で、もともと日本の研究所が長年研究してきた方式をベースにしています。特徴は、プラズマが安定しやすく、長時間動かしやすいことです。

Helical Fusionは2030年代に実用的な発電装置の完成を目指しており、日本発の核融合発電の実現を目指しています。

スタートアップ資金調達金額ランキングTOP3

「スタートアップ資金調達金額ランキングTOP3」は、Helical Fusionを筆頭に、トグルホールディングス、Brave groupとなりました。3社が30億円規模の資金調達を実現できた背景には、それぞれが巨大な市場を相手に、解決しきれていない社会課題に挑んでいる点があると考えられます。

1位のHelical Fusionはエネルギー安全保障や脱炭素といった国家レベルのテーマに取り組んでおり、技術的な独自性も高いことから、長期視点の投資家が資金を投じやすい状況です。また、2位のトグルホールディングスは、不動産・建設という巨大産業の非効率をAIで解消しようとしており、業界構造そのものを変える可能性が評価されていると考えられます。

3位のBrave groupはIPビジネスやメタバース領域での成長余地が大きく、国内だけでなく海外でも事業を広げられる仕組みを持つ点が投資家の関心を集めました。

いずれの企業も、こうした社会課題の大きさと独自の技術や事業モデルが組み合わさったことで、大型調達につながったといえるのではないでしょうか。各企業の今後の動きに注目です。

【注目のセミナー情報】
【相続対策】6月11日(木)オンライン開催

弁護士が見てきた「失敗事例」から学ぶ!
「相続×アパート活用」のリアル

【保険・資産運用】6月17日(水)オンライン開催
《最新・資産防衛術》
令和版「お宝保険」の正体とポテンシャルは?