メタ…好決算でも株価が下落したワケ

4.メタ・プラットフォームズ

売上高は前年同期比+33%、EPSは同+62%(税制上の特殊要因を除く実質は+13%)となりました。広告売上高(+33%)、広告表示回数(+19%)、広告単価(+12%)と、本業の推移は極めて良好です。

しかし、同社は好決算にもかかわらず株価が下落する展開となりました。

その理由は、前述の3社がデータセンターを他社に貸し出す(例:OpenAIがマイクロソフトのインフラを利用する)ことで強固なストックビジネスを構築しているのに対し、メタは自社のためにのみAI投資を行っている点にあります。

莫大なデータセンターへの投資に対するリターンの因果関係が市場から見えにくく、他3社の決算が秀逸であったがゆえに、過剰な設備投資への警戒感が先行した形です。

5.アップル

AI開発の遅れが指摘され、一時は市場での優位性が懸念されていた同社ですが、ふたを開けてみれば売上高は前年同期比+17%、EPSは同+22%と底堅さを見せました。主力のiPhone売上高が+22%、App StoreやApple Musicなどのサービス部門が+16%と過去最高を更新し、株価も上昇しています。

同社における今後の最大の注目点は、CEOの交代です。ティム・クック氏からテクノロジー分野に精通したジョン・ターナス氏へと交代し、iPhoneをOSレベルで高度なAIツールへと進化させる取り組みが期待されています。

現在、世界で最も普及しているChatGPTの週間アクティブユーザー数は約8億人ですが、世界中のiPhoneの稼働端末数は約15億台にのぼります。

今後、iPhoneそのものがOSレベルで高度なAI機能(各種アプリや資料・文章の自動作成など)を備えるようになれば、一瞬にして世界最大のAIプラットフォームが誕生することになり、同社株の起爆剤となる可能性があるでしょう。

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AI投資は追い風も…株価の動きには注意

メガテック5社に留まらず、S&P500全体でみても現在の利益成長率は約27%という高い水準にあります。これは、コロナ禍の経済の落ち込みから急反発を見せた2021年以来、極めて高い伸びをみせています。

直近数年間(2023〜2025年)も年率20%近いペースで成長を続けてきたS&P500ですが、足元の利益成長率はそれらの時期をさらに上回っています。ファンダメンタルズがこれだけ強固である以上、2026年の年末にかけて株価がさらに5〜10%程度、史上最高値を更新していくシナリオが十分に考えられます。

ただし、株価は直線的な右肩上がりで推移するわけではないでしょう。2026年後半に向けては、マクロ環境における2つの懸念材料(リスク要因)に注意する必要があります。