不安を煽る商売を鵜呑みにしない!

つまり何が言いたいかというと、25 年で取り替えというのは怪しい話なのではないかということだ。私たちのマンションの近くのスーパーにもエレベーターがあり、すでに30年以上経っているがきちんと動いている。もちろん「このエレベーターは設置から25年を過ぎたので覚悟して乗ってください」とは書いていない。

メーカーも「部品を供給できなくなる可能性がある」と言っているだけなので、嘘を言っているわけではないのだ。それでも、日本を代表するメーカーがそろって不安をあおるようなことをしていると感じるのである。エレベーターの痛ましい事故というものは確かに起こっている。だが、国内のエレベーターの台数を考えたら交通事故よりはるかに少ないだろう。

また、住居マンションは事務所ビルやデパートなどの商業施設と比較して使用頻度もかなり落ちるのに、一律に同じ耐久年数であることに私は納得がいかない。

もちろん専門業者の意見と私の意見のどちらが正しいか判断するのは住民の皆さんであるが、せめて更新時期を25年ではなく33年に延ばすことで、100年間で4回の更新を3回にできないだろうか。日本のエレベーターの品質を考えたらこれで十分なのではないかと思うのだ。

何度も言うようだが、大切なのは業者の意見を鵜呑みにして結論を出すのではなく、自分たちで考え検討し、結論を出すことである。

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建山 晃
1級建築士