将来どれくらい年金が受け取れるかどうかは、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」で確認することができます。しかし、その見込額に表示されている額がそのまま受け取れるかというと、そうとは限りません。特に、60歳以降も引き続き働き続けている場合、実際の支給額が大幅に少なくなるケースも……。64歳会社員の事例をもとに、「ねんきん定期便」と「在職老齢年金」の注意点をみていきましょう。
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ねんきん定期便に「150万円」と書いてあるじゃないか…64歳男性が年金事務所で受給手続き→窓口で知った「45万円しか支給されない」理由【社労士CFPが「ねんきん定期便」の注意点を解説】
Aさんの65歳以降の年金はどうなる?
また、2026年度からは支給停止の基準額が51万円から65万円へ引き上げられます。そのため、Aさんの給与が同じ56万円であっても、65歳以降は支給停止がかかりにくくなるということです。
さらに、Aさんは64歳以降も厚生年金に加入して保険料をかけているため、その分の老齢厚生年金が増えることになります。加えて、2026年度は年金額自体も2025年度より引き上げられます。
これらを踏まえると、Aさんの65歳以降の年金は、引き続き一部が支給停止となるものの、64歳のときほど大きくカットされることはないでしょう。
ねんきん定期便の確認時に注意しておきたいポイント
「ねんきん定期便」は将来受け取れる年金額を知るきっかけとなる重要な資料ですが、記載額がそのまま受給額になるとは限りません。
年金の加入状況や働き方、制度改正によって変動することもありますので、気になる点は年金事務所や「ねんきんネット」で確認するようにしましょう。
五十嵐 義典
特定社会保険労務士/CFP
株式会社よこはまライフプランニング 代表取締役
