上昇相場で見落とされがちなリスク

一般に「投資」は、成長や価値の向上を見込み、時間を味方につけて資産を育てていく方法です。

一方「投機」は、短期的な価格変動を予測し、その結果によって利益を狙う方法です。今回、ナオキさんが選択したのは、投資というよりも投機に近い判断でした。

ナオキさんが購入したのは、指数の動きに対してマイナスの値動きをするインバース型商品です。本商品は一般的に、保有資産の下落リスクを抑える目的、いわゆるリスクヘッジとして使われます。

このインバース型は、相場が上昇局面に入ると損失が拡大しやすくなります。ナオキさんのケースでも判断が遅れたことで、損失が大きくなってしまいました。

こうした商品に投資する場合には、「〇%以上下落したらその時点で売却するなど、あらかじめ損切りのルールを決めておく」ことが必要不可欠です。投資と投機の違いを正しく認識したうえで、時間を味方につけて長期的な視点で投資を進めていきましょう。

辻本 剛士
神戸・辻本FP合同会社
代表/CFP