家計を見直し「家族会議」も…拭えぬ“後悔の念”

その後、和也さんは家計を見直し、まずは自分たちの保険や通信費など固定費を削減。仕送り額についても、息子に送りたい理想の金額ではなく「払える額」を設定し直しました。

そして、子どもたちも交えて家族会議をし、仕送りの減額について正直に相談。すると長男は、家庭教師のアルバイトを紹介してもらえそうだから、学業との両立を頑張ると言ってくれました。

夫婦はそのうえで、利用するかどうかはまだ決めていないものの、学生寮や奨学金についての資料も取り寄せることにしました。

「親を頼る前に、自分たちでできることをちゃんと考えるべきだったな……」

和也さんは安易に母を頼ってしまったことについて、心から後悔していました。

人生の節目にこそ家計の見直しを

子どもの進学や上京は、その世代だけの問題ではありません。自分が無理をすると、その先には高齢の親がいます。誰か1人の我慢や犠牲のうえに成り立つ選択は、いずれ限界を迎えてしまいます。

だからこそ、いまの支出が将来の自分や家族に負担を先送りしていないか、一度立ち止まって考えることが大切です。

進学など人生の節目には、「なんとかなるだろう」と見切り発車するのではなく、これから先にかかる費用を洗い出し、家族全体のお金の流れを冷静に見直しましょう。

石川 亜希子
CFP