わが子にはできるだけ不自由させたくない。でも、家計にはあまり余裕がない……そんなとき、自分たちの親に援助を頼もうと考える人もいるのではないでしょうか。ただ、安易に親を頼った結果、あとになって後悔するケースもあるため注意が必要です。50代夫婦の事例をもとに、家計困窮が世代をまたいで連鎖してしまう背景と「教育費」の注意点をみていきましょう。
(※写真はイメージです/PIXTA)
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家計を見直し「家族会議」も…拭えぬ“後悔の念”
その後、和也さんは家計を見直し、まずは自分たちの保険や通信費など固定費を削減。仕送り額についても、息子に送りたい理想の金額ではなく「払える額」を設定し直しました。
そして、子どもたちも交えて家族会議をし、仕送りの減額について正直に相談。すると長男は、家庭教師のアルバイトを紹介してもらえそうだから、学業との両立を頑張ると言ってくれました。
夫婦はそのうえで、利用するかどうかはまだ決めていないものの、学生寮や奨学金についての資料も取り寄せることにしました。
「親を頼る前に、自分たちでできることをちゃんと考えるべきだったな……」
和也さんは安易に母を頼ってしまったことについて、心から後悔していました。
人生の節目にこそ家計の見直しを
子どもの進学や上京は、その世代だけの問題ではありません。自分が無理をすると、その先には高齢の親がいます。誰か1人の我慢や犠牲のうえに成り立つ選択は、いずれ限界を迎えてしまいます。
だからこそ、いまの支出が将来の自分や家族に負担を先送りしていないか、一度立ち止まって考えることが大切です。
進学など人生の節目には、「なんとかなるだろう」と見切り発車するのではなく、これから先にかかる費用を洗い出し、家族全体のお金の流れを冷静に見直しましょう。
石川 亜希子
CFP