Aさんが抱えていた“実家の事情”とは

実家の事情とは、6歳年下の弟Bさんの存在です。弟のBさんは、就職と同時に実家を出たAさんと違い、実家で両親と妻と子ども、3世代で生活していました。

そのため、両親が年老いて介護が必要となった際、Bさん家族に頼りっぱなしだったそうです。そのため、せめてお金は自分が出そうと決めたAさん。Bさんの言うとおりに、両親に必要な費用を都度負担していました。

弟の要求がエスカレート

そんなAさんに、Bさんはいつごろか「兄貴は独身だからいいだろ、頼むよ。かわいい甥っ子と姪っ子のためにさ」と言って、両親だけではなく、甥や姪の教育費などもせがんでくるようになったといいます。

Aさんは両親の面倒を看てもらっている負い目もあり、多少のことは仕方がないと、言われるがまま送金していました。

そんな事情もあり、いつどれくらいのお金がかかるかわからないと、貯めた資金を自由に使えない事情があったのです。

しかし、両親が相次いで逝去。その際、Aさんは両親の遺産相続を放棄して、Bさんがすべてを相続しました。

そこでAさんは、もう自分に家族はいないのだから、貯めたお金を使おうと決心します。しかし、いざ使おうとしても、良い案が思い浮かびません。そこでAさんは、将来まで見据えたライフプランを作ることにしたのでした。

Aさんが自作したプラン

1.終の棲家を決める(予算4,000万円)
(1)現在のマンションに住み続ける
(2)バリアフリーで安否確認と生活相談が付いた賃貸住宅「サービス付き高齢者向け住宅」に入居
(3)高齢者向けの分譲マンションを購入

2.今後10年間は積極的に旅行する(予算2,500万円)
(1)前職の退職者旅行倶楽部に入会して、少なくとも10年間は健康な限り参加(月1回)
(2)毎年1回か2回、世界各地を周遊(1回あたり150万円前後)

3.老朽化した母校に、現金1,000万円を寄付する

4.自分の遺産は、甥と姪で均等に分ける遺言書を作成する(弟には渡さない)

5.資産管理や生活のサポートにかかる費用は惜しまない(費用は今後見積もる)