近年、スーパーで「食材が高くなった」と感じる場面が増えていませんか?特に、子育てや教育費、住宅ローンなどさまざまな出費が重なる40代は、物価上昇に敏感な世代です。そこで今回、「将来のお金が心配」と相談に訪れた40代女性の事例を通して、今求められる資産形成の考え方と、生活に無理なく取り入れられる方法をみていきましょう。ファイナンシャルプランナーの山中伸枝さんが解説します。
このごろ野菜が高すぎない?…行きつけのスーパーで将来に危機感を抱いた40代主婦の事例【みんなが資産形成を始めたっかけ】 (※画像はイメージです/PIXTA)

資産形成のコツは“小さく長く”

投資といっても、決してまとまったお金から始める必要はありません。むしろ、“毎月コツコツ”の積み立てスタイルが王道です。

 

筆者は加藤さんに対して、以下の4つの資産形成方法を提案しました。

 

1.NISA
……月1〜3万円から投資信託に積み立て
2.ポイント投資
……日々の買物などで貯まる「ポイント」を投資に回す
3.固定費の見直し
……通信費・保険・サブスクを年に1回見直し、浮いた分を積み立てに回す
4.iDeCoの活用
……老後の安定資産形成のほか、節税効果も期待できる

 

相談の結果、加藤さんはまずNISA(月1万円積み立て)とポイント投資から取り組むことにしました。

 

資産形成は「できることから、段階的に」が続けるコツです。一度にたくさんのことに取り組むのはストレスになりますし、そのせいで取り組むことが億劫になっては元も子もありません。できる範囲で初めてみる、とてもいい決断です。

 

それから3ヵ月後、「『自分でもできた』という感覚が、すごく励みになるんですね」と、明るい表情で報告にきてくれたのが印象的でした。

 

“小さく長く”続けることで、「将来の不安」が小さくなる

1年後、加藤さんは次のように話してくれました。

 

「生活設計を“物価が上がる前提”で考えるだけで、不安に振り回されなくなりました。少しずつでも継続して積み立てていることが、自信につながっています」

 

資産形成は、単にお金を増やす行為ではなく、「将来の不安を小さくする行為」でもあります。大切なのは、大きく始めてすぐに結果を求めるのではなく、小さく始めて長く続けることです。

 

未来は、ある日突然やってくるものではなく、今日の小さな行動の積み重ねで形づくられていきます。物価上昇に立ち止まるのではなく、未来のための第一歩につなげてみませんか。

 

 

山中 伸枝

株式会社アセット・アドバンテージ

代表取締役