子どもが成長するなかで、「わが子にとってよりよい生活環境を」と、住まいを見直す人も多いでしょう。しかし、その選択が必ずしも理想の暮らしにつながるとは限りません。タワーマンションから郊外の戸建てへ住み替えたものの、予想外の後悔に直面した共働き夫婦の事例をみていきましょう。住まい選びで後悔しないために知っておきたいポイントを、辻本剛士CFPが解説します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
タワマンに戻りたい…子どものため〈郊外の庭付き一軒家〉に引っ越した世帯年収1,600万円の40代共働き夫婦、わが子は大満足も「心底後悔しています」と嘆くワケ
近藤夫婦の失敗要因
タワーマンションと戸建てには、それぞれ異なるメリット・デメリットがあります。住まいを選ぶ際は、見た目やイメージだけで判断するのではなく、生活スタイル・家族構成・価値観に合っているかを軸に考えることが大切です。以下に、双方のメリット・デメリットをまとめました。
近藤さんのケースでは、夫婦ともに仕事が忙しく、日常管理に時間をかけたくないという希望があります。その点では、タワマンの利便性が合っていたともいえるでしょう。
一方、子育て環境においては、戸建てのほうがメリットを感じられる場面もあるかもしれません。
このように、住まい選びには「絶対の正解」はありません。利便性を重視するのか、それとも子どもの環境を優先するのか、家族がなにを最優先したいかで最適な選択は変わります。
「再びタワマンに戻るのか、いまの戸建てを続けるのか」
どちらを選ぶとしても、家族で価値観をすり合わせながら、納得のいく形を話し合っていく必要があるでしょう。
辻本 剛士
CFP
![[図表]タワマン・戸建てのメリット・デメリット 出典:著者作成](https://ggo.ismcdn.jp/mwimgs/b/2/540mw/img_b2ba7c744ea51b913e95c7a2566f49a6138839.jpg)