昔ながらの商店街がありながら、再開発も進む“下町×新しさ”の街、北区。また北区には“せんべろ”の聖地である赤羽があり、リーズナブルに楽しめる飲み屋が多いのも特徴です。今回は、そんな北区の「給与」に着目。北区に本社を置く上場企業のなかで、特に「平均年収の高い企業」はいったいどこなのか、TOP3を紹介します。※本記事は、日本最大級のデータベース「SalesNow DB」をもとに株式会社SalesNowが発表した「市区町村別の平均年収ランキング」より一部を抜粋・編集しています。
創業100年以上の「老舗企業」が上位を占める…東京都・北区の〈給与が高い企業〉TOP3【ランキング】
1位の企業は平均年収1,200万円超え
2位:東京インキ株式会社(702万3,372円)
2位は東京インキ株式会社(東京都北区王子)で、平均年収は702万3,372円でした。
同社は1923年(大正12年)設立の老舗インキメーカーで、祖業である印刷インキに加え、化成品(プラスチック着色剤など)、加工品(樹脂成形品、土木資材など)の3つの事業を柱としています。特にオフセットインキやUVインキで実績を持ち、新聞・雑誌からパッケージ印刷まで幅広く支える“印刷の裏方”としての顔を持つと同時に、プラスチック分野でも重要な役割を果たしているようです。
近年は環境対応インキやデジタル印刷用素材、土木資材にも注力し、海外展開も加速。「伝える・彩る・守ることで、豊かな未来を実現する」をパーパスに掲げ、持続可能な社会への貢献を両立させています。
1位:中外製薬株式会社(1,207万3,828円)
第1位は中外製薬株式会社(中央区日本橋室町※)で、平均年収は1,207万3,828円でした。
※登記上の本店は浮間工場・浮間研究所(東京都北区浮間)
1925年創業、1943年に設立された同社は、スイス・ロシュ社の戦略的アライアンス企業として知られる国内バイオファーマ大手です。抗体医薬品のパイオニアで、抗がん剤「アバスチン」「リツキサン」や関節リウマチ治療薬「アクテムラ」などグローバルブロックバスターを多数創出。北区に本社・研究拠点を構えながら、世界トップクラスの研究開発力を誇っており、「革新的な医薬品で医療と健康に貢献する」をミッションに、がん・自己免疫疾患・神経疾患領域で未来医療をリードし続けています。
歴史ある企業がズラリ…北区の高年収企業TOP3
北区に本社を置く上場企業の平均年収TOP3は、日本フエルト(652万円)、東京インキ(702万円)、中外製薬(1,207万円)が名を連ねました。TOP3はいずれも100年以上の歴史を持つ老舗企業で、製紙用フェルトに印刷インキ、バイオ医薬品という“縁の下の力持ち”なニッチ分野で国内トップシェアを確保しています。
競争が少なく安定した利益を生みやすいBtoB事業を軸に、長年培った技術力と信頼が、高い給与水準を支えているようです。