「今アメリカに行くと、外食費がとんでもなく高くて驚いてしまう」…そんな話を耳にすること増えました。本記事では、ニューヨーク在住23年目のファッション/テクニカルデザイナー・あっち氏の著書『ニューヨークとファッションの世界で学んだ 「ありのままを好きになる」自信の磨き方』(KADOKAWA)より一部抜粋・再編集し、物価高・円安の影響を受けた外食・食材の価格の実態をご紹介します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
日本食レストランで朝食→「お会計7500円」に唖然…円安・物価高の影響が直撃「ニューヨークの外食事情」【在米日本人が語る】
米国のビッグマック価格は、日本の「1.8倍」
円安も深刻です。2021年ごろまでは1ドル=110円前後でしたが、2024年以降、150円〜160円台で円が推移しています[図表1]。仮に50ドルの和定食でも、1ドル110円なら約5500円だったものが、160円で計算すると8000円になります。為替だけで4割以上の値上がりが生じている計算です。
さらにそこにチップや消費税が上乗せされるため、実質的に日本と比べて5〜10倍の値段の朝食になるのです。
同じようなメニューでも、国によってこれほどまでに値段が違うのには驚きですよね。これを示したのが「ビッグマック指数」です。
ビッグマック指数とは、イギリスの経済誌『エコノミスト』が発表している指標で「マクドナルドのビッグマック(単品)が各国、いくらで売られているか?」を見ることで、その国の物価水準や通貨の評価を大まかに知ることができます。
ここでは日本でビッグマックが480円で買えるのに対し、米国では約900円。同じハンバーガーが、約1.8倍の価格で提供されていることがわかります。
あっち

