米国のビッグマック価格は、日本の「1.8倍」

円安も深刻です。2021年ごろまでは1ドル=110円前後でしたが、2024年以降、150円〜160円台で円が推移しています[図表1]。仮に50ドルの和定食でも、1ドル110円なら約5500円だったものが、160円で計算すると8000円になります。為替だけで4割以上の値上がりが生じている計算です。

[図表1]米ドル/円の為替推移(2000~2025年)

さらにそこにチップや消費税が上乗せされるため、実質的に日本と比べて5〜10倍の値段の朝食になるのです。

同じようなメニューでも、国によってこれほどまでに値段が違うのには驚きですよね。これを示したのが「ビッグマック指数」です。

[図表2]ビッグマック指数

ビッグマック指数とは、イギリスの経済誌『エコノミスト』が発表している指標で「マクドナルドのビッグマック(単品)が各国、いくらで売られているか?」を見ることで、その国の物価水準や通貨の評価を大まかに知ることができます。

ここでは日本でビッグマックが480円で買えるのに対し、米国では約900円。同じハンバーガーが、約1.8倍の価格で提供されていることがわかります。

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