ロシア人の妻と幼い子ども2人を抱えながら、アメリカで肉体労働(大工)を主な仕事として生活を送る日本人“地獄海外難民”氏。ギリギリの生活をするなかで、アメリカでの“クリスマス出費”の大きさに「まさに地獄」と語ります。YouTubeも話題の著者による『底辺の大工、ヤバいアメリカで生きのびる 絶望の中で見つけた「自分を見失わない」方法』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編してご紹介します。
予算は「15万円~30万円」が当たり前、開封の儀式に「5時間以上」の地獄…アメリカの〈異常なクリスマス出費〉【人気YouTuberが語る】
異常すぎるアメリカ人のクリスマスの出費
アメリカのクリスマスは恋人同士よりも家族で集まります。そしてプレゼントを贈り合うのですが、家族の数が多ければ多いほど出費がかさんでいきます。
知り合い数人にクリスマスプレゼントにいくら使うか聞いたところ、だいたい1000〜2000ドル(約15万〜30万円)と答えた人が多かったです。
実際にアメリカではクリスマス前になると「さあ、お金を使わねば!」という雰囲気になってきて、皆が血眼になってプレゼントを買い始めます。まさに地獄。
難民家も、妻の父母、妻の姉、妻の姉の旦那さん、妻の兄、妻のいとこ、妻のお母さんのきょうだいたち、そして子どもたちなど親戚が数十名は集まります。
以前は、その親戚たちが持ち寄ったプレゼントを、年齢が上の人から順に開ける儀式をしていました。一つひとつ確認して、開けては御礼と感想を言い合うのですが、ひと通り終わるまでに5時間以上かかります……。そこで、僕と妻はギフト交換を効率化させる運動を始めました。
まずプレゼントの中には、正直よくわからないものや欲しくないものもあります。クリスマスはさまざまな親戚からプレゼントをもらうので、家中がいらないもので溢れる時期です。クリスマス翌日には、お店の返品ラインに行列ができるくらいです。
そこで、事前に親族間で欲しいものリストを共有し、「50ドルまで」というルールが設定されました。でも、最近そのルールを律儀に守っているのは僕と妻だけだったりして、時々すごく気まずい思いをすることがあります。
