毎月、借金を増やしながら生活してます……

このヤバいアメリカに、今日も絶望しています…」YouTubeでも大人気の著者による1冊
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難民家の支出は約70万円ほど。そんな生活費を、一体どうやって稼げばいいのでしょうか。

僕の職種は大工ですが、見習い期間3年目なので、今の時給は24ドル(3600円)になります。月の平均額は2880ドル(43万2000円)ぐらい。そこから税金がおよそ26%引かれて、約2100ドル(約31万5000円)になります。

アメリカで働く時は基本、会社から交通費が出ません。平均して月に360〜480ドル(5万4000〜7万2000円)くらいかかります。

また、大工は道具代が自腹になります。一応、電気ツールなどは会社支給ですが、手動で使う工具はすべて自己負担です。消耗したり、なくなったり、盗まれたりで毎月100ドル(1万5000円)くらい使います。アメリカでは一度なくしたら確実に盗まれます。名前が書いてあっても、おかまいなしです。

さらに、大工組合に毎月200ドル(3万円)の組合費を払う必要があります。ということで、ひと月の手取りはおおよそ1440ドル(約21万6000円)です。1年を通してみると、月の平均手取り額は20万〜22万円くらいになります。

ただし、大工は1年中仕事があるとは限りません。レイオフ(解雇)期間が2ヶ月くらいはあります。また、僕は見習い中なので年に1ヶ月間は技術学校に行かないといけませんが、当然これらの間のお給料は出ません。だから、1年のうち3ヶ月間は無給になってしまいます。

このように、大工の仕事だけでは生活費が足りないどころか、とても家賃にも届かないのが現状です。

出所:
[図表1]1ヶ月の生活費(1ドル150円で換算) 出所:『底辺の大工、ヤバいアメリカで生きのびる 絶望の中で見つけた「自分を見失わない」方法』(KADOKAWA)