クルマを買い替える際、なにも考えずディーラーに売却している人もいるのではないでしょうか。しかしその選択、実は数十万円損している可能性もあるため、要注意です。月に1回ペースでクルマを購入し、現在20台以上のクルマを所有しているワンソクTube氏の著書『損しない「クルマの買い方」大全』(KADOKAWA)より、愛車を高値で売却するための具体的な手順を時系列で紹介します。
ディーラー査定「380万円」のクルマを「475.5万円」で売却…愛車を“ディーラーで売ってはいけない”ワケ【実体験】
手順②:ネットの中古車買取一括査定にエントリーする
次に、インターネットの中古車買取一括査定サービスにエントリーします。私は「ナビクル」というサービスを利用しています。
エントリーするタイミングとしては、納車の1カ月〜2週間前くらいがオススメです。どうして納車の1カ月〜2週間前なのかと言うと、手放す時期が近いほうが、買取店も本気の査定をしてくれるからです。あまり先の手放しになると相場も変動するので、買取店も勝負価格が出しづらくなってしまいます。
ナビクルなどの買取一括査定サイトでは、車種情報入力画面で「メーカー・車種名」「年式」「走行距離」など見積もりたいクルマの必要情報や、自分の個人情報などを入力します。
そうすると、複数の中古車買取店から「実際のクルマの状態を見て査定したい」という旨の電話がじゃんじゃんかかってきます。大量の着信履歴があってビビるかもしれませんが、実際に電話しているのは4〜5社くらいなので、だいたい5件くらい電話に出れば着信も止まりますのでご安心を。高く売るためには必要なことなのでこのくらいの手間は我慢しましょう。
そしてここからが「ワンソク方式」の買取一括査定必勝法のポイントとなりますが、複数の買取店の査定のアポイントを【同じ日時】で指定します。これが高く売るために最重要なんです。
買取店の電話オペレーターは、「他の買取店と同じ時間帯にしないでほしい」と言ってくることがあります。これは、他社に抜け駆けして独占交渉で買い取ってしまいたいという買取店側の都合なので、「この時間に来られないなら降りていただいて結構です」と断ってしまってもいいと思います。
買取店同士の談合を避ける意味で、1社だけ別の時間に査定してもらうのも手ではありますが、私は一度に集めてその場で決めることが多いです。
電話オペレーターからは、愛車の手放し時期を聞かれるので、そこで「1カ月〜2週間以内」と言えば、本気の査定をしてくれるはずです。
手順②をまとめると、納車の1カ月〜2週間前くらいにナビクルなどの買取一括査定サービスにエントリーし、電話がかかってきた複数の買取店を、同じ時間帯でアポイントを入れるというのがポイントです。つまり、同時に複数社で競い合ってもらって査定額をできるだけ上げるのが目的です。