クルマを買い替える際、なにも考えずディーラーに売却している人もいるのではないでしょうか。しかしその選択、実は数十万円損している可能性もあるため、要注意です。月に1回ペースでクルマを購入し、現在20台以上のクルマを所有しているワンソクTube氏の著書『損しない「クルマの買い方」大全』(KADOKAWA)より、愛車を高値で売却するための具体的な手順を時系列で紹介します。
ディーラー査定「380万円」のクルマを「475.5万円」で売却…愛車を“ディーラーで売ってはいけない”ワケ【実体験】
一括で査定してもらう「ワンソク方式」のやり方
「ワンソク方式」とは、ナビクルやMOTA(モータ)、カババ、ユーカーパックなど、インターネットにある中古車買取査定サービスを使って、できるだけ高く愛車を売却する方法をまとめたノウハウの総称です。
「ワンソク方式」のメリットは、ディーラーの下取り査定より数十万円高く売れる可能性が高い、これに尽きます。一方で、「ワンソク方式」のデメリットとしては、電話がじゃんじゃん鳴ってビビる、複数の買取店との駆け引きが面倒、などが挙げられます。
しかし、これらのデメリットについては、電話がじゃんじゃん鳴らない方法や複数店とやり取りしない方法もありますので、後ほど解説します。
それでは、実際に愛車を高く売るためには何をどうすればいいのか、時系列に沿ってわかりやすく解説していきます。
手順①:ディーラーで下取り査定&納期を聞く
まず最初は、ディーラーで下取りの査定をします。
「ディーラーに売却しないかもしれないのに下取り査定をしてもらうのは迷惑じゃないの?」と心配する人もいるかもしれませんが、営業マンは営業活動として月間で○台下取り査定をするというノルマがある販売会社もあるので、査定額が知りたいと言えば協力してくれるはずです。
そしてごく稀ですが、買取店よりもディーラー査定のほうが高い場合もあるので、そういうときにはディーラーに売却してしまえばいいです。忙しいセールスさんの迷惑にならないように、買い替えの際の見積もり時や点検のときなどに査定してもらうのがいいでしょう。
ディーラーでの下取り査定は、納車する時点での売却金額なので、現在の相場より数カ月先の値下がりした価格を提示されることが多いです。一方で、納車までは現在のクルマに乗っていていいという条件なので安心はできます。
レクサスや輸入車などは買取店よりもディーラー査定のほうが高い場合もあるので、まず下取り査定をしてもらうのは重要です。
購入する新車の見積書には、下取価格は入れずに作成してもらうほうがいいです。ほぼ9割くらいの確率でディーラー下取りよりも買取店の査定のほうが高いので、あくまで参考用として下取り査定額を聞いておくという感じです。
見積もり時には下取りの査定と合わせて、購入した新車の納期も聞いておきましょう。これらは後で役に立ちます。
手順①のディーラーでは、【下取り査定金額】と【納期】がわかればOKです。