日本における旧車熱の上昇はとどまるところを知りません。「若いころは手が出なかった憧れのクルマ」「いまでは考えられないイカしたデザイン」「時代に逆行するパンク精神」旧車にハマる理由はさまざまでしょう。では、旧車好きたちのなかでも特に人気の「名車」とは? 「旧車王」を運営するカレント自動車株式会社が実施したアンケートをもとに、ランキング形式で紹介します。
【旧車】日産フェアレディZを抑えた1位は“幻の名車”発売当初238万円→いまは「億単位」で取引も!?…旧車ファンに聞く、いまでも乗りたい〈昭和の名車〉ランキング
高性能で個性的なデザイン…憧れの「昭和の名車」トップ3は?
昭和30年~40年代は、高度経済成長期を背景に、自動車がだんだんと一般化していった「モータリゼーション」の時代。クルマはカラーテレビ・クーラーとともに「新・三種の神器」と呼ばれ、“豊かさの象徴”として広く普及していきました。
トヨタや日産、マツダ(当時:東洋工業)といった自動車メーカーが莫大な資本を投入して「名車」を生んだのもこの時代です。
ちょうどそのころに生まれたX世代のみなさんなら、子どものころから憧れた「昭和の名車」が1台はあるはず。そこで今回は、カレント自動車株式会社が行った「昭和の名車」についてのアンケート結果※をもとに、「乗ってみたいと思う昭和の名車」トップ3をみていきましょう。
※ 調査期間:自社調査(カレント自動車株式会社)/調査対象:旧車に興味のある男女133名/調査期間:2025年2月18日〜2025年2月24日/調査方法:インターネット調査
第3位:マツダ コスモスポーツ(14票)
第3位に輝いたのは、マツダ「コスモスポーツ」。同車は昭和42(1967)年5月、日本車初のロータリーエンジン(RE)搭載車として発売されました。
ドイツのNSU社(現・アウディグループ)がREの開発に成功したことを受け、松田恒次社長が自らドイツに赴き、技術提携契約を締結。社運をかけて生み出された名車です。
ボディタイプは、REの性能の高さがわかりやすい2人乗りのスポーツカータイプとなっており、全高は1,165mmとかなり平べったいボディ。腰をかがめないと、室内をのぞくこともできないほどです。その個性的な外観は、街中でも大きな注目を集めました。
「コスモスポーツ」という車名は、イタリア語で宇宙を意味する「コスモ(Cosmo)」から。「宇宙時代にふさわしいエンジン車」という願いを込めて名づけられました。
発売年月日:昭和42(1967)年5月
発売当時の新車価格:148万円
現在の相場:1,380万円~1,500万円※
※ 出所:カーセンサー
