日本の地方自治体を支援するための寄付制度である「ふるさと納税」。楽しみなのはやっぱり返礼品。寄付先の自治体から地域の特産品や名産品の数々をゲットできて、しかも地域貢献までできると一石二鳥。今回は総務省がまとめた「2023年度の市区町村外からの寄付件数」に基づいて「新潟県」のふるさと納税ランキングを発表。寄付件数の多い順にベスト10を発表します。
日本一の米どころ「新潟県」人気のふるさと納税返礼品は?
新潟県は本州のほぼ中央に位置し、日本海に面しています。東から南、西側にかけて標高の高い山々が連なり、面積では全国5位を誇る県です。イラクサ科の植物である「苧麻(ちょま)」を原料とした南魚沼市の「越後上布」や小千谷市の「小千谷縮」、燕市の銀食器などの伝統的な品の生産が盛ん。また日本有数の米どころで、農業産出額の約6割を新潟米の「コシヒカリ」をはじめとする米が占めており、その作付面積と収穫量は全国1位。それに伴って酒蔵の数も日本一で、豪雪の気候を生かした低温での長期発酵の技術が受け継がれています。軽快で淡麗な新潟県の日本酒は非常に人気です。8月に長岡市で開催される「長岡まつり」では日本三大花火の1つに数えられる花火大会があり、迫力のある花火を楽しむことができます。最近、世界文化遺産への登録が決まった「佐渡金山」は国内最大級の金銀山の史跡で、ツアーでの見学が可能です。
そんな新潟県のふるさと納税寄付件数ランキングを第3位からみていきましょう。
第3位 燕市(162,095件)
新潟県燕市は県のほぼ中央に位置しており、半分以上を農地が占めています。一方でものづくりのまちとして名高く、なかでも金属加工の高い技術を使った洋食器の輝きや美しい造形が人気を集めています。燕市ではキッチンウェアの購入はもちろんのこと、磨きの工程の見学や体験が可能な施設もあります。また、日本さくら名所100選に選ばれている「大河津分水桜並木」では毎年4月に「つばめ桜まつり」が開催され、堤防沿いのソメイヨシノが美しく咲き誇ります。燕市は「子育てするなら燕市で」というキャッチコピーを掲げており、男女の出会いから子供の進学や就職までまるごと応援する体制で、子育てを応援している地域です。
そんな燕市のふるさと納税返礼品で人気なのが、10本のカトラリーセット「SUNAO(スナオ 10Pセット)」です。1つ1つ手磨きで仕上げられており、手に馴染む使い心地が評判となっています。地場産業である金属加工の技術を使った品はほかにもあり、なかでも評価が高いものが「まごころ伝心 銅製玉子焼き」です。熱伝導に優れた銅製であるため、焼きムラがなくふっくらとおいしい卵焼きを作ることができます。
