2024年1月から、旧制度が大幅に拡充されスタートした「新NISA」。「名前は知っているものの、どんな株に投資をしてよいかわからない」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか? そこで今期は、国内最大級の家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する株式会社400Fが行った調査をもとに、新NISAで人気の投資先ランキングを紹介します。
新NISAで人気の投資先ランキングを「タイプ別」に発表!
なんとなく知っている「新NISA」だが…
2024年1月からスタートした新NISA。年間360万円、生涯最大1,800万円まで投資した分が無期限で非課税になるなど、これまでよりも制度が大きく拡充されました。開始からもうすぐ約1年となり、株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ)が調査※を行ったところ、その認知率は9割を超えていることが明らかになりました。
このように、新NISAは多くの人に知られている一方で、「周りが始めているから興味はあるものの、どの株に投資をしてよいかわからない」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。実際、4人に1人は「(名前は知っているものの、)内容を把握していない」という結果も出ています。
そこで今回は、上述の調査結果をもとに、新NISAで人気の投資先ランキングを「タイプ別」にみていきましょう。
※ 国内最大級の家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ)が、新NISAの認知度や利用率を探るために行った「オカネコ 新NISAの利用意向調査2024年10月」。全国の『オカネコ』ユーザーの男女574人を対象に実施された。
第3位:「大型株」(35.0%)
明確な基準はないものの、主に時価総額の大きい株式のことを「大型株」といいます。その名のとおり市場に占めるシェアが大きく、事業が安定し成熟した企業が多いのが特徴です。
東京証券取引所では、TOPIX(東証株価指数)の構成銘柄のうち、時価総額が高く、流動性が高い上位100銘柄を「大型株」と区分しています(なお、次いで時価総額と流動性の高い400銘柄を「中型株」、残りを「小型株」と呼びます)。
具体的には、米国株の場合AmazonやApple、エヌビディアなど米国企業を代表する約500の企業で構成されている「S&P500」や、日本株の場合SONYやリクルート、セブン&アイホールディングスなどで構成された「TOPIX100」、ソフトバンクや住友商事、日産自動車など日本経済新聞社が日経平均株価の構成銘柄から抽出した、予想配当利回りの高い50銘柄から構成される「日経平均高配当株50指数」が大型株にあたります。
安定的に配当を獲得しながら株価の上昇を期待できることから、大型株が人気を集めているといえそうです。
第2位:高配当株・連続増配株(46.7%)
企業が株主に対して還元するお金のことを「配当」といいますが、「高配当株」とは文字どおり、株価に対して高い配当が得られる株のことです。大型株と同様明確な基準はありませんが、配当利回りが「3%」を超えていれば高配当株といっていいでしょう。
高配当株の特徴は、株価が比較的安定していること。また、配当を出している企業の場合「株価が下落する=配当利回りの上昇」を意味するため、プラス材料になりえます。
日本株でいうと、具体的には大林組や丸井グループ、三井住友トラスト・HDといった企業の株が「高配当株」にあたります。ただし、その株が好調のときと不調(下落基調)のときで配当の利回りは変動するため、投資する際には念入りにチェックが必要です。また、高配当だからといってすべて買うべき銘柄ではなく、「業績」などにも着目する必要があります。
「連続増配株」とは、1株あたりの配当金額が長い間増加し続けている銘柄のことをいいます。
企業として増配を続けるには、利益が出ていなければいけません。そのため、連続増配株は業績が堅調な場合が多く、さらに株主に還元する意識が強い企業といえます。先述のように、株価が下落したときに配当利回りが上昇することから、予想できない株価急落に備え、連続増配株に注目している人が多いようです。