快適な部屋で過ごしたいですよね。勤務医で賃貸オーナーのこう氏は著書『ひとり暮らし大全 自分空間を整えれば人生は好転する!』で理想の部屋にまつわるヒントを伝えています。どんなことを知ればいいのでしょうか? 本書から紹介します。
部屋づくりと経験値
理想の部屋づくりを実践したことがある人は、次に引っ越しすることになったときも、いい部屋を見つけて、いい空間をつくっていける成功率が高くなるものです。実際のところ、マイナス点がまったくないような快適な空間をつくるのは簡単ではありません。あそこはこうすればよかった……といった反省はどうしても出てきます。だからこそ、一度目の引っ越しよりは二度目、二度目よりは三度目のほうが理想に近づきやすくなります。
モデルルームのようなものを見て、自分もこんな部屋にしようと思う人もいるのでしょうが、いざ住んでみれば「自分のスタイルには合わない」と感じることも少なくないはずです。人それぞれ習慣の違いもあれば好き嫌いもあるので、やはり自分流という要素は必ず入ってきます。住まい選びや引っ越しは、大きなお金が動くビジネスなので、不動産会社やインテリア業界などは、さまざまなかたちでPRや売り込みをしてきます。
そうした声に流されてしまうと自分の理想とのズレが生じやすいので、経験を生かしながら自分の感覚を大切にすることが重要です。引っ越しの回数は少ないに越したことはないにしても、理想の部屋づくりを何度か経験することで自分の価値観ができていくと、本当の意味での理想が実現しやすくなるものです。