快適な部屋で過ごしたいですよね。勤務医で賃貸オーナーのこう氏は著書『ひとり暮らし大全 自分空間を整えれば人生は好転する!』で理想の部屋にまつわるヒントを伝えています。どんなことを知ればいいのでしょうか? 本書から紹介します。
日当たりと水回り
日当たりの関係から、南向き、南東向きの部屋を勧められることが多いのですが(南向きの部屋は日照時間が長く、南東向きの部屋は午前中の日当たりが良くなります)、日当たりが良すぎるのも考えものです。冬はよくても、夏場は部屋の中が暑くなりやすいからです。リモートワークをする場合、一日中、エアコンを点けっぱなしにすることも増えるので電気代がかさみます。
北向きは日当たりが悪く、西向きは西日が強いことが懸念材料になるので、東向きがもっとも無難ではないかと思います。東向きの場合、朝日が入ってくるので、夜型の人には向かないにしても、早めの時間にすっきりと目覚めたい人にはおススメです。マンションが密集しているような地域では、高層階でなければ、窓の向きに関係なく日当たりが悪い場合もあるので、そのあたりの注意も必要です。
窓が多いほうが部屋は明るくなるので、在宅時間が長いなら角部屋が最適です。ただし、角部屋は人気があるので、家賃が高めに設定されがちです。夜勤がある人は、日中の日当たりがいい部屋だと睡眠がとりにくいということもあるかもしれません。しかし最近は、遮光カーテンにもいいものが増えています。夜勤明けを考えるのであれば、まず職場から近い場所を選ぶこと。
夜勤明けに満員電車に乗る必要があったりすれば、相当な苦しみになります。また、近くに学校があるなどして日中さまざまな音で眠れない状況になるのも避けたいところです。部屋選びの際、盲点になりやすいのが換気の問題です。換気扇などの設備がしっかりしていないと、空気がこもりやすく、カビも生えやすくなります。気分的な問題や健康問題にも関わってくることがあります。
どういう換気扇がどこに付いているかということもよく見ておくべきです。また、以前は玄関ドア前やベランダに洗濯機置き場がある物件も少なくなかったのですが、今ではそういう物件は敬遠されるようになっています。
洗濯のたびにわざわざ洗濯物を持って部屋の外に出なければならないからです。女性であれば、部屋の外に下着を持ち出すのも抵抗があるのではないでしょうか。特に古い物件では、洗濯機置き場が部屋の中にあるかも確認しておきたいポイントのひとつです。