ビジネスにおいて「結果を出す」ことは最重要事項といっても過言ではありません。しかしながら、「人の数倍努力をしているはずなのに、結果につながらない」と悩んでいる人も少なくありません。そこで本記事では「月10時間労働で年収1,000万」を稼ぐ起業家である藤野淳悟氏の書籍『60%の力でうまいこと結果を出す思考100』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集し、効率的に結果を出すために必要なことについて、解説します。
「人より努力しているのに結果が出ない」と嘆く人へ伝えたい…効率的に成果を出すために、今すぐやめるべき「仕事のやり方」【月10時間労働で「年収1,000万円」を稼ぐ起業家が助言】
結果を出す人ほどパクるのがうまい
オリジナルにこだわる人がいる。それ自体は問題がないし、素晴らしいことだ。しかし、オリジナルにこだわるあまり、遠回りをしてないだろうか? 正直、先人が残したやり方を「パクる」ほうが成功する確率は高くなる。効率も断然いい。
今、残っているやり方は、先人たちが時間をかけて、作って、試して、改良させた集大成だ。それをあなたが突然、画期的な方法を見つけられると思うだろうか。その画期的な方法は、先人がすでに試したものかもしれない。うまくいく可能性も極めて低い。
だからと言って、オリジナルを追求することを否定はしない。オリジナルというのは、まず先人の真似をして基礎の正攻法を学び、その上にあなたらしさをプラスしていくことでも生まれる。
結果が出ない人ほど独自のやり方にこだわる。
「独自のやり方にこだわること」が結果につながらないワケ
実際のところ、僕も完全に独自のやり方にこだわる人間だった。特に20歳で起業したときは、謎の自信と意味不明なプライドのせいで、人と違うやり方、人と違う方向にこだわりすぎて、見事に迷走していた。人の真似をしたり、手伝ってもらったりして、結果を出している人を見て、プライドはないのかと馬鹿にしていた。
自分には人の数倍は努力している自信があった。しかし、全く結果につながらない。それどころか、自信を失い、動くのが怖くなっていた。幸い僕は、諦める前に真似る大切さを学べたが、たいていの人はここで諦めて辞めてしまう。
根本的に人と違うやり方、人と違う方向と、こだわるということ自体が、ズレている。このことに気づいたのは、失敗し尽くした後だった。「結果を出すために必要なこと」と、「人と違うやり方、人と違う方向にこだわる」のはベクトルの違う話なのだ。
誰かの真似をすることで得られる1番のメリット
人と違うやり方、人と違う方向にこだわる人の根底にあるのは、承認欲求だと思う。僕自身もそうだった。今思えば未熟すぎた。
オリジナルはかっこいい。しかし、それは結果を出してからの話だし、自分がオリジナルだと思っているものは、すでに誰かがやっていて、オリジナルでさえないかもしれない。ほとんどの成功者は何かを始めるときは、誰かの真似をし、結果を出していることが多い。誰かの真似をすることの一番のメリットは、成功の仕方を学べることではなく、失敗する確率を減らすことができることだ。
先人が失敗し尽くした結果、導き出した答えを真似しないのは愚策だ。自戒を込めて次の言葉を送りたい。
藤野 淳悟
起業家