自分の「限界」を決めていたのは、自分だった……。考え方の「クセ」を知ることで、メンタルをいい方向へ変えていける! 本記事では、「月10時間労働で年収1000万」を稼ぐ起業家である藤野淳悟氏の書籍『60%の力でうまいこと結果を出す思考100』(KADOKAWA)より、一部を抜粋・再編集し、「メンタルマネジメント」について解説します。
結果が出せないのは「実力不足」のせいではない…目標達成のために「努力」より必要なこと【月10時間労働で「年収1,000万円」を稼ぐ起業家が助言】
「結果」につながる潜在意識・セルフイメージとの上手な付き合い方
②潜在意識の正体
潜在意識はわかりやすく言うと、「無意識の選択」だと思ってもらっていい。
こんな経験はないだろうか。小さいころ、自転車の練習をしていたときに、ダメだと思っていても壁のほうに吸い寄せられてしまう。理屈でいうとハンドルを壁に向けているから、壁にぶつかってしまうだけのこと。しかし、とっさの判断は無意識が支配しているので、わかっていてもできない。
これを回避するには何度も練習して、真っ直ぐ走ることを意識し続けるしかない。人によって上達の差はあるにしろ、一定期間の反復が必要になる。しかし、やり続けると自然にできるようになる。
人生も自転車の練習と一緒である。
あなたは過去に何度も経験しているはず。できなかったことが、反復練習することで、できるようになったことを。これを考え方に当てはめると、どうだろう。あなたは、できなかったことや、やらなかったことを、反復するとできるようになることを知っているはずだ。それなのに、大人になるにつれて、やる前から無意識に自分にはできない、と選択肢を狭めてしまう。目の前にチャンスが転がっていても見ようともしない。そして、これを反復するうちに、チャンスは自分にやってこないと潜在意識にすり込まれることになる。
潜在意識とは、うまく育てれば強力な味方になるが、育て方を間違えば最強の敵になってしまうことを覚えておいてほしい。
③セルフイメージの正体
セルフイメージとは「あなたがあなたらしいと思うイメージ」のこと。あなたが毎日、潜在意識にすり込んだイメージが、あなたのセルフイメージを決める。
わかりやすいのが収入の話。あなたに転職の話がきたと仮定して、この質問に答えてほしい。
1.受け入れることができる一番低い収入はいくら?
2.やってみようと思える一番高い収入はいくら?
答えは出ただろうか?
1の「受け入れることができる一番低い収入はいくら?」は、あなたの収入に関するセルフイメージの最低ライン。2の「やってみようと思える一番高い収入はいくら?」は、あなたの収入に関するセルフイメージの最高ライン。注目してほしいのは2の答えで、その金額以上にあなたは稼ぐことはできない。人によってはあなたの収入の最高ラインが、最低ラインだと思う人もいる。
そのラインを決めたのは誰だろうか? そう、誰でもないあなた自身。もっと言うと、あなたの潜在意識。あなたは無意識に自分の可能性にフタをしていることになる。これをメンタルブロックと呼ぶ。
人は悪すぎるのも怖いが、良すぎることも怖がる生き物。これは「現状維持が生きていくのに一番安全」だから沸き起こる感情であり、人間の生存本能。挑戦を恐れるのは当然だし、変化を恐れるのも当たり前のこと。