毎日楽しく生きたいですよね。株式会社キャリッジウェイ・コンサルティング代表取締役の今井孝氏は著書『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』の中で、「5つのステップでイマイチな毎日から抜け出せる」と言っています。一体どういうことでしょうか? 具体的にどうすればいいのか、本書から紹介します。
この5つさえできれば、人生は思いどおり
(1)「やらなくてもいいこと」をやめる
最初におこなうべきは、「やらなくてもいいこと」をやめることです。おそらく多くの人は忙しくて、新しいことをはじめようとしても日常生活のなかにそれが入る余地がない、という感じではないでしょうか? 日々の生活に追われていると、「忙しいのは仕方がない」「やることを減らせない」と疑問に思うかもしれません。
しかし、しっかり振り返ってみると、人はびっくりするほどムダなことをしているということがわかります。ですので最初のステップは、自分がやっていることのなかで、自分も他人も幸せにしないムダなことを見つけて、それをやめていくことです。それが、充実した2時間の「最高のひととき」をつくる第一歩となります。
(2)「自分の感情を満たしてくれるもの」を知る
それが終わったら、次に自分を幸せにしてくれること、つまり「最高のひととき」を知るステップです。「最高のひととき」といっても、そんな大げさなものではありません。ささやかでも、自分が本当に幸せだと思うことで時間を満たす。これだけで、日々の充実感を高めることができるのです。
そのためにまず必要なことが、自分が得たい感情を知り、自分を幸せにしてくれることを見つけることです。意外と、自分がどうなったら幸せなのかをわかっていない人は多いのです。大金持ちにならなくても、有名人にならなくても、本当にやりたいことはできます。そして、最高に充実した1日はつくれます。
(3)充実感を得られる1日を過ごす
次は、その幸せな時間をどのように組み合わせれば、さらなる充実感や幸せが得られるのか? わかりやすい言葉で言えばスケジュールの話です。たとえば、ご褒美の予定を用意しておく、毎日のテーマを決める、「達成感、ふれあい、リラックス」をバランスよく取り入れる、といったことで毎日が充実感で満たされるようになります。
やることは一緒なのに、順番を変えるだけで、たった2時間でも「最高のひととき」をつくることができることも理解できるはずです。
(4)未来のためにも時間を使う
ここまでの方法だけでも、自分の好きなことで時間を満たすことにより充実感を高めることができるでしょう。しかし、短期的なことだけでなく、3年、5年、10年など、それ以上の時間をかけてコツコツ実現する大きな目標も大事です。これを実現できれば、ものすごく大きな達成感や充実感を得られて、あなたがこの世を去るときに「いい人生だったな」と思えるようになることでしょう。
(5)幸福感を意識して味わう
最後のステップは、人生を味わうことです。同じような生活をしていても、ある人は不満ばかり、ある人は幸せを感じられる、ということがあります。これはその人の性格の問題ではなく、同じできごとから多くの充実感や幸福感を得られる方法があり、それを実践しているかどうかの違いです。
たとえば、1つの仕事やイベントから得られる充実感や幸福感を3倍にすることができます。それはちょっとした工夫で可能なのです。これによって、あなたの2時間、そして1日はさらに価値の高いものになります。この5つのステップを1つずつやっていけば、あなたの人生はみるみる充実していくことでしょう。
他人からあなたを見たときには一見変化がないようでも、あなたの内部では充実感や幸せに包まれているような生活を送れているはずです。そして、いまの行動があなたの理想の未来につながっていることがわかって、その進歩を実感できるようになります。最終的には、実際に未来のあなたが大きく変わることでしょう。まずは、あなたの生活のなかにあるムダをなくして、時間やパワーの余裕をつくるところからはじめましょう。
今井孝
株式会社キャリッジウェイ・コンサルティング代表取締役