年を重ねるにつれ、頭をもたげる「相続」「終活」のこと。ペットを飼っている人のなかには、「自分の死後、この子はどうなるんだろう」と心配する人も多いでしょう。そこで、行政書士/相続・終活コンサルタントの明石久美氏の著書『1000人の「そこが知りたい!」を集めました 人に迷惑をかけない終活』(オレンジページ)より、「ペットの終活」として選択肢に入れたい3つの方法を紹介します。
“自分よりも長生きな”ペットのためにできること…飼い主の「終活」を助ける3つの選択肢【相続・終活コンサルタントが解説】
「ペットホーム」に依頼した場合は、8つのポイントを必ずチェック
3.ペットホームに引き取ってもらう
誰にも託せない場合は、自分が健在なうちに民間の有料ペットホーム※(老犬・老猫ホーム)に引き取りを依頼することも視野に入れます。入居先には必ず足を運び、次のようなポイントを確認しましょう。
※ ペットホーム……飼い主が高齢になる、または亡くなるなどの事情により飼育できなくなったとき、ペットを託せる施設のこと。老人ホームのように、長期間または終生お世話をしてくれる。
●立地……自分が高齢になってから面会に行きやすい立地か
●料金……サービス内容に対して納得のできる料金か
●飼育スタッフとの相性……話をしていて信用できるか
●飼育環境……食事や環境に問題はないか、運動や散歩はあるか
●ケア内容……性格や障害・病気に合わせてケアしてくれるか
●看取り対応……ペットの最期のときまで面倒を見てくれるか
●医療体制……提携動物病院があり受診させてくれるか
●そのほか……ペットが好みそうな雰囲気か
など
明石 久美
相続・終活コンサルタント/行政書士