年内入試の活発化が“追い風”に
「自分で解決するための個
そのように個別指導塾が拡大した背景には、大学入試システムの影響がある、と唐住氏。少子化が進み、18歳人口が減少の一途をたどっている中、大学、特に私大では学校推
「年内入試を突破するためには、内申点が特に重要です。かつては予備校や塾に行き、年明けの一般入試に向けて受験勉強
ECCジュニアとオリジナル教材という強みで差別化
そのように個別指導塾が存在感を増している中、「ECCの個別指導塾ベストワン」が同業
「基本的に英検の勉強は、過去問を解くしかありません。ただ、ECCが他社と違うのは、過去問をひたすらやるだけではなく、単語なら単語、文法なら文法、と必要な分野を体系的に勉強できることです。カテゴリーに分けて学んでもらい、最終的に束ねあげるイメージですね」
さらに、低年齢層を対象とした「ECCジュニア」でも英会話や英検対策を教えていることが、「英語に強い」ECCならではの強み。フランチャイズオーナーには、まずはベストワンの経営から始めて最終的にECCジュニアも併設する……というパターンを歩む人が多く、そこには小学生の生徒を獲得できる、というメリットもあるようです。
「実は塾にとって、学習動機が希薄な小学生の募集がもっとも難易度が高いのです。ただ、ECCはジュニア教室を運営しているので、たとえば季節講習で来られた生徒をそのままレギュラー講習につなげる……という流れが作りやすい。そして小学生の生徒が集まれば、中学生の母体が増え、中学生の母体が増えれば高校生の母体が増える……と好循環が生まれるわけです」
また、サポート体制としましては、開校前
塾経営で生まれ育った土地に貢献
ベストワンのフランチャイズオーナーの志望者は、50代以上が中心。勤めていた会社を定年・早期退職し、第二の人生をスタートさせるにあたって塾経営という道を選択する志望者が多いそうです。唐住氏によると、志望動機として多いのは「地域貢献したい」という思い。自分の生まれ育った土地で未来を担う子供たちの助けになりたい、という純粋な思いから、塾経営に挑戦するのだとか。
「『人材を輩出していく』というECCの理念に共感し、そこにやりがいを感じる、という方は多いです。そうした声は、我々にとってもうれしいことですね。ECCベストワンには、株式会社ECCの『建学の理念
そうして見事、志望校の合格を勝ち取り、卒業後は講師として戻ってくる――ECCではそのような例も多く、塾経営の課題のひとつである「講師の確保」にもつながるため、唐住氏は「もっとも望ましい形」だと言います。
「塾に思い入れのある生徒は多いですし、地元の大学に行かれた方の多くは、『今度は教える側で表現したい』と帰ってきてくれますね。その一方、元教師の方や自営業の方など、学生だけに頼らない校舎もあります。今後は、講師が減っていくことを見据えてAIによるデジタルコンテン