麻雀で認知症を予防

麻雀は頭と指先を使う「頭脳のスポーツ」。チームプレイなので、仲間とのコミュニケーションも必要となるため、脳のさまざまな部位が刺激されます。ある調査によると、麻雀をする人としない人を比べたところ、麻雀をする人のほうが脳年齢が3歳若かったそうです。

麻雀の認知症予防効果が注目され、お金を賭けない「健康麻雀」の教室やイベントも増えています。

「健康麻雀」の認知症予防効果

Point1. 相手の出方を読み、裏をかく

作戦を練って、次の動きを考えるという行為が、前頭葉の萎縮を防ぎます。

Point2. 指を使う

指先には脳につながる神経がたくさん集まっています。指を使うことで脳が活性化します。

Point3. 仲間とおしゃべりをする

麻雀は4人でプレイするのが原則。4人集まれば自然と会話が生まれるので、脳の刺激になります。

Point4. 勝つ喜び、負ける悔しさを味わう

勝ってうれしい気持ちを味わったり、負けて悔しがったりすることで、気持ちが若返ります。

“推し活”で元気になる

アイドルのファンになって、いわゆる「推し活」でワクワクした気持ちになると、脳からドーパミンが分泌されて、やる気や幸福感が生まれます。

ドーパミンは、神経伝達物質と呼ばれるもので、脳内情報の運搬役のような役割を果たしています。ドーパミンを増やすことは、快感ややる気を出すだけでなく、認知症の予防にも役立つと言われています。

ドーパミンを増やす行動

Point1. 好きな音楽を聴く

好きな音楽を聴いて気持ちが高揚しているとき、脳内ではドーパミンが分泌されています。リズムに合わせて体を軽く動かすとより効果的です。

Point2. 有酸素運動をする

ドーパミンは、体を動かさなければ分泌されません。有酸素運動をするとドーパミンの分泌が盛んになります。

Point3. 良質なタンパク質を摂る

タンパク質に含まれるアミノ酸・チロシンがドーパミンの分泌を促します。チロシンは大豆などのタンパク質に含まれています。

苦手な人に近づかない

ストレスは心と体に悪い影響を与える「万病のもと」。片頭痛、高血圧、心臓病、腰痛、胃痛、うつ病、不安障害など、さまざまな病気を引き起こすとされています。

いつまでも若々しく、元気に生活するためには、できる限りストレスを減らす工夫が必要です。ストレス要因はいろいろありますが、人間関係によるストレスは最も厄介なもの。「苦手だなと思った人には、近づかない」がストレスを避けるための鉄則です。誰にでもよい顔をするのはやめにしましょう。

大崎 博子