生きている以上、誰しも老いていくものです。しかしながら、外見や内面を若々しく保つための努力は決して無駄なことではありません。そこで本記事では、現在X(旧Twitter)のフォロワー数が20万人超(2024年6月現在)である90代・女性の大崎博子氏による著書『90歳、ひとり暮らしの知恵袋 お金をかけない素敵な毎日の過ごし方』(宝島社)から一部抜粋して、「若々しさ」を保つために実践すべき習慣についてご紹介します。
BTSの「推し活」をし、麻雀で「負ける悔しさを味わう」…「91歳」の“超人気インフルエンサー”がたどり着いた<老後を“ストレスなく生きる”方法>
麻雀で認知症を予防
麻雀は頭と指先を使う「頭脳のスポーツ」。チームプレイなので、仲間とのコミュニケーションも必要となるため、脳のさまざまな部位が刺激されます。ある調査によると、麻雀をする人としない人を比べたところ、麻雀をする人のほうが脳年齢が3歳若かったそうです。
麻雀の認知症予防効果が注目され、お金を賭けない「健康麻雀」の教室やイベントも増えています。
「健康麻雀」の認知症予防効果
Point1. 相手の出方を読み、裏をかく
作戦を練って、次の動きを考えるという行為が、前頭葉の萎縮を防ぎます。
Point2. 指を使う
指先には脳につながる神経がたくさん集まっています。指を使うことで脳が活性化します。
Point3. 仲間とおしゃべりをする
麻雀は4人でプレイするのが原則。4人集まれば自然と会話が生まれるので、脳の刺激になります。
Point4. 勝つ喜び、負ける悔しさを味わう
勝ってうれしい気持ちを味わったり、負けて悔しがったりすることで、気持ちが若返ります。
“推し活”で元気になる
アイドルのファンになって、いわゆる「推し活」でワクワクした気持ちになると、脳からドーパミンが分泌されて、やる気や幸福感が生まれます。
ドーパミンは、神経伝達物質と呼ばれるもので、脳内情報の運搬役のような役割を果たしています。ドーパミンを増やすことは、快感ややる気を出すだけでなく、認知症の予防にも役立つと言われています。
ドーパミンを増やす行動
Point1. 好きな音楽を聴く
好きな音楽を聴いて気持ちが高揚しているとき、脳内ではドーパミンが分泌されています。リズムに合わせて体を軽く動かすとより効果的です。
Point2. 有酸素運動をする
ドーパミンは、体を動かさなければ分泌されません。有酸素運動をするとドーパミンの分泌が盛んになります。
Point3. 良質なタンパク質を摂る
タンパク質に含まれるアミノ酸・チロシンがドーパミンの分泌を促します。チロシンは大豆などのタンパク質に含まれています。
苦手な人に近づかない
ストレスは心と体に悪い影響を与える「万病のもと」。片頭痛、高血圧、心臓病、腰痛、胃痛、うつ病、不安障害など、さまざまな病気を引き起こすとされています。
いつまでも若々しく、元気に生活するためには、できる限りストレスを減らす工夫が必要です。ストレス要因はいろいろありますが、人間関係によるストレスは最も厄介なもの。「苦手だなと思った人には、近づかない」がストレスを避けるための鉄則です。誰にでもよい顔をするのはやめにしましょう。
大崎 博子