生きている以上、誰しも老いていくものです。しかしながら、外見や内面を若々しく保つための努力は決して無駄なことではありません。そこで本記事では、現在X(旧Twitter)のフォロワー数が20万人超(2024年6月現在)である90代・女性の大崎博子氏による著書『90歳、ひとり暮らしの知恵袋 お金をかけない素敵な毎日の過ごし方』(宝島社)から一部抜粋して、「若々しさ」を保つために実践すべき習慣についてご紹介します。
BTSの「推し活」をし、麻雀で「負ける悔しさを味わう」…「91歳」の“超人気インフルエンサー”がたどり着いた<老後を“ストレスなく生きる”方法>
1日8,000歩が目標、幸せはまず健康から
背すじをピンと伸ばしたきれいな姿勢を保つことが、健康の源(みなもと)だと思っています。背中が丸まった姿勢はだめ。より年を取って見られますから。
私はいつも一直線の上を歩くようなつもりで、胸を張って顔を上げて歩いています。太極拳の仲間からは「後ろ姿は90歳には見えないね」って冷やかされます(笑)。そんなわけで、私、後ろ姿には自信があるんですよ。
健康のためには、1日8,000歩は歩くようにしています。朝の太極拳に参加するために、家から石神井公園までは往復で約4,000歩。太極拳の仲間と公園をぐるっとウォーキングして戻ってくると7,500歩ぐらいに。
それから買い物に出かければ、だいたい8,000歩になります。スマホを置いて太極拳をしているので、本当はもっと歩数が多くなると思います。
背すじをまっすぐに保つためには、腹筋や背筋が必要です。歩くことで、体幹も自然と鍛えられているのではないでしょうか。体幹がしっかりしていれば、内臓の働きにもきっといい影響がありますよね。
そして、気をつけていることとしては、散歩のときに両手を空けておくこと。
両手を空けておかないと、転んだときにケガしてしまう危険があるから。そのために今は、ショルダータイプの小さなバッグを斜めがけして歩いています。この間もつまずいて転んだけれど、革の手袋をしていて、両手をついたので大きなケガをせずにすみました。
そのほかの健康法としては、きれいなものやドキドキすることを探すようにしています。
実は私、BTS(韓国の7人組アイドルグループ)が大好き。BTSの曲を大音量で聴いたり、ライブ映像をテレビで流しっぱなしにしたりすると、不思議と元気になれるんです。
いくつになっても大好きなものがあったり、ドキドキとときめいたりすることが、健康の素になっているみたいです。いわゆる「推し活」ですね。
それから、苦手な人には近づかないようにしています。どうしても合わない人っていますよね。話がかみ合わないし、おしゃべりしても楽しくない。そんなときは、無理してまで仲よくしようとは考えないことです。
ストレスが原因で体に不調が現れることもありますしね。ストレスになるようなことはやらないようにしています。
朝、早起きして公園まで出かけて、太陽の光を浴びながら体を動かすこと。知り合いとおしゃべりをして、たくさん笑うこと。好きなアーティストを観て聴いて、ワクワクドキドキすること。
こうした毎日の積み重ねが、いくつになっても健康に過ごせることにつながっているのではないでしょうか。
私も元気とはいえ、血圧や血糖値が高いので薬を飲んでいます。自分の老いを受け入れながらも、生かされているうちは健康でいたい。そのために、無理なくできることを日々コツコツ積み重ねています。