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新NISAを最大限に有効活用する「難しさ」とは
前回の記事はこちら⇒1800万円までは…「新NISA以外の運用を検討する必要はない」と金融のプロが断言する、これだけの理由【取材】
メリットが多く、一般の個人投資家にとって最優先で利用すべき制度ともいうべき「新NISA」(少額投資非課税制度)。しかし、その運用方法次第では、本来得られるはずのメリットが減ってしまう、という事実をご存じだろうか。
岡野「興味深い統計があります。日本証券業協会の統計によると、今年2月時点で、新NISAの買い付け金額の約半数が株式の個別銘柄でした。残りの半分が投資信託。そこに疑問を持ちました」
ここで生じる疑問とは、どういうことなのか? 岡野氏は続ける。
「『成長投資枠』で投資信託を積み立てず、個別銘柄を買うことは、経済的合理性の観点から、新NISA制度を活かしきれていないのではないか、という印象を受けます。成長投資枠で個別銘柄を買うことも、投資信託を買うことも、大差はない、と考えるのが一般的です。しかし、初年度こそ差は出ませんが、5年後、10年後、20年後と長期運用を考えたときには、個別銘柄の購入という選択は本当に正解なのか、一度考えてみてほしいのです。
もちろん、個別銘柄の投資でも、非課税のメリットを享受できますが、私としては、本当に長期での運用を考えたときに、個別銘柄で成長投資枠を埋めるのはもったいない、と考えています。
なぜなら、1つの銘柄が永続的に成長し続けることは非常に稀であるからです。そもそも個別銘柄はリスクが高い。TOPIX(東証株価指数)のファンドであれば、価格変動の大きさを示すボラティリティは17%程度ですが、個別銘柄は平均的に見ても31%程度です。つまり、インデックスの約2倍のリスクがあり、それに相当するリターンを得るのは容易ではありません。なかには、インデックスの3倍以上のリスクを持つ銘柄も存在します」
さらに、岡野氏は以下のように指摘する。
「新NISAでは、レバレッジファンドは認められていません。リスクが高く、長期の資産運用に適さないことが理由とされます。一方で、レバレッジファンドよりも高いリスクを持つ個別銘柄への投資は認められている。ここに制度上の矛盾があると考えます。新NISAの“影”の部分といっていいかもしれません」
個別株がダメということは、必然的に投資信託になるが……。
「もちろん、そうした背景を理解したうえで、それでも個別株に投資することを否定はしません。
ただ、私は、新NISAを利用する場合、成長投資枠でも投資信託を積み立てることを推奨しています。新NISAともっとも相性のよい商品は、投資信託だからです。
前回もお話ししたように、新NISAは1,800万円の非課税投資枠が簿価で計算されるため、とにかく一度買ったものは売らないことが大切です。たとえば、100万円を個別銘柄に投資して300万円になったので売却したら、200万円の利益が非課税になりますが、その後、売却して得られた300万円で別の銘柄をを買い直すと、300万円の非課税投資枠を消費することになります。これはもったいない使い方です。
利益確定はなるべく避けて、含み益を複利的に増やしていくことがもっとも賢いやり方です。その点、投資信託であれば、個別銘柄とは異なり、投資信託という箱の中で銘柄の入れ替えや利益確定をしてくれるので、1本の投資信託に長く投資し続けるだけで貴重な非課税投資枠をムダ遣いせずに有効活用することが可能です」
新NISAに最適化した、投資一任型のロボアドサービスを採用
では、数ある投資信託のなかから、どのようにファンドを選べばいいのだろうか。
「知識があって、自分でファンドを選択できる個人投資家は、自分の投資哲学に合った好きなファンドを選べばよいと思います。しかし、新NISAの上手い使い方がよくわからないとか、より効率的な運用を目指したい人であれば、当社の新サービスを利用していただくのもおすすめです」
その新サービスとは、今年1月からスタートした、スマートフォン1つで資産運用ができる新NISA対応の「インベストメント・オートメーション」(資産運用の自動化サービス)を指す。
同サービスは、いわゆる投資一任型の「ロボットアドバイザー」(ロボアド)だ。ロボアドとは、時間や手間をかけずに機械が自動で分散投資してくれるサービス。投資家の年齢やリスク許容度などに基づき、個々人に最適な資産配分をおこなう。
投資家は同社と投資一任契約を結び、取引やリバランスなどの自動運用を、原則としてすべてロボアドに任せることとなる。
「『インベストメント・オートメーション』は、投資家一人ひとりに適した投資計画の立案から新NISA制度の最適利用まで、日本の多くの個人投資家が求めているニーズを、最新のシステムが自動でおこなうという思想で開発しました。
自社開発の投資信託への投資を基本に、限られた非課税投資枠の有効活用を自動化する独自システム(※特許出願中)を構築しています。
投資に詳しくない人でも、スマホ1つで簡単に理想的な長期投資が実現できるのが魅力です。手数料(年率)も、NISA利用であれば、0.08%~0.3%に抑えています」
従来型のロボアドが“死に体”であるワケ
実はロボアドといっても、同社のサービスは従来のロボアドとは大きな違いがある。
「従来のロボアドは、投資ポートフォリオの最適化を行うというサービスですが、残念ながら新NISAとは相性がいいとは言えません。ロボアドでポートフォリオの最適化(リバランス)を行うたびに、非課税投資枠が消失(新NISAでは翌年に復活)してしまうというデメリットがあります。つまり、NISAのメリットを最大限に引き出すことが難しいのです。先ほども言った通り、NISAはできるだけ一度買ったものを売らずに、含み益を増やしていくことが重要です」
そこで、「インベストメント・オートメーション」では、投資するファンドのなかでリバランスをしたり、銘柄入れ替えを実施したりする機能が搭載されている。ファンドそのものの売却はなるべく避けるように設計されており、非課税投資枠には影響を与えないようにされている。
「ファンドのなかでリバランスや銘柄入れ替えができることは、『インベストメント・オートメーション』の強みのひとつです。当社は、(投資一任業者としては)日本初の『販売者』かつ『運用者』という立場で、サービスを提供しています。通常、証券会社や銀行は「販売者」であり、投資信託を運用するアセットマネジメント会社は「運用者」とされ、両者は分断されていますが、当社はその両方を担っています。
運用から販売までを一気通貫することで、投資信託というツールを自在に使いこなし、新NISA制度に適したポートフォリオ運用を提供できるというわけです。現在、5本のファンドを運用しており、投資目的によってその性質は異なります。その中のひとつ、『マネーフォワード全世界株式インデックスファンド』は、いわゆる『オルカン』「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と同じようなファンドです」
「インベストメント・オートメーション」の機能には、ほかに非課税投資枠に影響がない範囲であれば、含み損を抱えた資産を売却して、買い直すという投資枠の節約(実質的には「増枠」)する「自動節枠機能」もある。
「自動節枠機能を使い続けると、平均的な個人投資家、たとえば最初に80万円を投資して毎月3万円ずつインデックス投資を想定した場合、当社のシミュレーションでは、30年間で約140万円分の枠を圧縮する効果があります。言い換えれば、140万円分多くの非課税投資枠が使えるということです※」
※当社シミュレーションによる試算(リスクレベル5の投資に対して、初回投資80万円、月々3万円積立を30年間継続したと仮定) シミュレーションの結果は、実際の運用実績とは異なります。 実際の運用においては、経済や市場状況等により、資料中に示された結果と同じ運用ができるとは限りません。
「インベストメント・オートメーション」の機能には、そのほか「自動非課税成機能」「つみたて投資枠優先采配」「期待リターン優先采配」「口座間入替機能」などの新NISA自動最適化機能がある。(詳細はHP参照)
「当社のサービスは、車に例えるならば、自分でドライビングを楽しみたい人向けではなく、自動運転で楽に安全に走りたい人に適したサービスです。さまざまなタイプの投資家のニーズに合わせて、自動運転を提供しています」
この自動サービスが支持され、ユーザー登録数は2万人を超えた。新NISA口座の積立額は月1万円からで、現在の平均積立額は月約3万円とのこと。
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