仕事の合間や1日の話終わりなど、紅茶でホッと一息する時間は何ものにも代えがたい瞬間です。リラックスタイムのお供として欠かせない紅茶ですが、実は健康効果も期待できるそう。そこで本稿では、長年日本紅茶協会の常任理事・紅茶鑑定士の田中哲氏による著書『おいしい紅茶を飲みたい人へ』(主婦の友社)から一部抜粋して、紅茶の健康効果について解説します。
Q.紅茶は一日何杯くらいまでなら飲んでもよいですか?
A.飲みたいと思う範囲で、一日何杯飲んでも大丈夫です。
お茶は紅茶も含めて、世界中の長い歴史のなかで人々にとって心の安らぎや体の健康を保つ飲みものとして、たいへんに愛され、またたくさん飲まれてきた実績があります。
結論から言って、紅茶は飲みたいと思う範囲で、一日何杯飲んでも大丈夫です。通常の健常な人が紅茶をたくさん飲むことで健康を害することはありません。
仮にとても紅茶好きで一日3回2杯ずつ合計6杯飲むとすれば、150ml×6杯で900mlの紅茶を飲むことになりますので、食事も含めた1日に必要な水分量の約半分は紅茶からとることになります。この場合使われる茶葉の量は、ティーバッグなら1杯あたり約2g、リーフティーなら1杯あたり約3gですので、茶葉は合計12~18gということになります。
カフェインの量が気になる場合は、近年カフェインレスやデカフェの紅茶も各メーカーから発売されて選択肢が増えてきていますので、そのなかからお好きなブランドのものを選ぶのはいかがでしょうか。
田中 哲
日本紅茶協会名誉顧問
紅茶鑑定士