小学館「ビッグコミック」で連載中の人気コミック『正直不動産』(漫画・大谷アキラ、原案・夏原武、脚本・水野光博)。NHKでドラマ化もされ、現在放映されている『正直不動産2』の第6話では、主人公が3ヵ月も家賃を滞納する清川氏に頭を悩まされました。実際、不動産オーナーのよくある悩みに、家賃滞納者をはじめとした「入居者トラブル」があります。しかし、X最大の不動産プロ集団「全宅ツイ」のメンバーは、家賃を滞納しそうな人は「面談で99%わかる」といいます。本記事で詳しくみていきましょう。
“家賃を滞納しそうな人”は面談で“99%”わかる…「入居時審査」で落ちる人の特徴【X最大の不動産プロ集団「全宅ツイ」が暴露】
家賃は「3ヵ月」滞納すると追い出される
【登場人物】
全宅ツイのグル(以下、グル):都心の不動産を売買したり開発したりしています。全宅ツイのファウンダーです。もう不動産屋さんになって20年が経ちました。
たくや社長(以下、たくや):入るのに勇気が必要な店構えの地場不動産で代表をしています。気に入らない地主を避け続けていたら、売り上げが半分になりました。
にのみや(以下、にのみや):昔の名前で出ています。マイトガイ時代にエクストリーム物上げとアルティメット三為をしていました。今は心を入れ替えてます。
グル:本編では、家賃保証会社なしでアパートを借りている賃借人が家賃を3ヵ月滞納し、困った大家の地主が永瀬の登坂不動産に相談します。さて、みなさんはアパートってお家賃何ヵ月滞納したら追い出されると思いますか?
たくや:作中にあるように、3ヵ月が目安かな。
グル:契約とは“信頼関係”の上に成り立っていて、それが破壊されたら契約は続けられない。賃貸借契約においては、その信頼関係の破壊が3ヵ月の家賃滞納をもって認められる、ということになっています。
にのみや:2ヵ月滞納しても、まだ信頼関係はある、法的には。不思議ですね。
「家賃を滞納しそうな人」は面談時点で“99%”わかる
グル:結局、本編の滞納者は、滞納分を免除の上、もっと家賃の安いお家に引っ越す、ということで決着しました。現実世界では、お家賃滞納してしまった入居者の末路はどんな感じでしょう? お2人とも都内でお仕事されてますが、感覚的にはどれくらいの割合で滞納者っていますかね?
たくや:1〜2%くらいかな。都内の質の良い入居者が多いエリアです。
にのみや:僕の場合は、管理物件は全て保証会社加入必須にしてて、こちらの審査自体は緩くしているんですよ。なので保証会社の事故率がだいたい各社5%ぐらいなんですが、そんなもんかな……。それより下回って3%ぐらいが体感です。たくや社長は、しっかり審査してますもんね。
たくや:無理に契約しないw したくないw
グル:たくや社長ぐらいになると、やっぱり面談したらわかりますか?
たくや:面談したら99%わかります!
「己に無頓着」「契約を急いでいる」人は要注意
グル:滞納しがちな人の特徴とか傾向や経歴みたいなん、ありますか?
にのみや:自堕落というか、己に無頓着な人ですかね?
グル:滞納は細部に宿る……
たくや:あとは「急いでる」っていうのもありますね。他を追い出されてるから。
にのみや:確かに。今日にでも明日にでも入居したいレベルで急ぎの入居は慎重になります(月内の数字になるから、ありがたいんだけど)。
グル:「なんで引っ越しするんですか?」って聞いても、「滞納で追い出されて……」とは言わないから、嘘をつきよるんですね。
たくや:あと、大家さんが同じ建物に住んでる物件は避けるのも滞納者の特徴です。
グル:おもしろいwww 借りる時から滞納する気マンマンやんけwww
にのみや:あるあるですね。