定年を迎えたら妻から離婚を切り出された……近年、「熟年離婚」が増えています。「そんな……捨てられたくない!」と戦々恐々の世の夫たち。離婚を回避したいなら、妻の不満に耳を傾けることが第一歩になります。
心当たりは?妻が答えた「夫の嫌いなところ」
――子どもが独立するまでは
――夫が定年を迎えるまでは
もしかしたら、妻はそんな思いで離婚を切り出すのを踏みとどまっているかもしれません。「あなた、話があるの。」と突然捨てられることのないよう、今のうちに妻の不満を察知して、リカバリーできるならしておきたいものです。
株式会社しんげん/「SHUFUFU」による『夫の嫌なところに関するアンケート調査』によると、夫の嫌いなところ第1位は「家事をやらない・できない」で23.9%。年代問わず「嫌い」という声が聞かれ、特に年配になるほど家事は女性がするものという考えが強く、ストレスになっているようです。
【「夫の嫌いなところ」ワースト5】
第1位「家事をやらない・できない」
●家事を全くやらない。特に自分の食べた後の食器を洗わないで流しに置きっぱなしなことが嫌。(50代女性)
●名がある家事はできるけれど、名もなき家事はできないというか気がつかないところが嫌いです。(40代女性)
●年収の高い低いで家事育児をしない考えは人間としてどうかと思います。(50代女性)
※一部抜粋
2位「いびき」17.8%
3位「話を聞かない」17.3%
4位「金遣いが荒い・節約しない」15.7%
5位「思いやりがない」15.2%
また少数派ではありますが「嫌なところはない」12.7%と、「離婚なんて関係なし」の円満夫婦も。特に共働きだと、家事のバランスに不満を抱くことが多いよう。小さな不満も積もり積もっていけば、いずれは離婚原因になるかも。
ちなみに別調査で、夫が答えた「妻の嫌いなところ」もみていきましょう。ノマドマーケティング株式会社が行った調査によると、既婚男性のうち「妻が嫌い」と回答したのは13.0%。その理由を聞いていくと、「ヒステリック」など目に見えて嫌な部分のほか、「自分勝手」など自己中心的な性格を挙げるケースが多かったとか。
【「妻が嫌い」な理由】
●「金銭感覚があわない」(埼玉県/男性/53歳)
●「すべて」(愛知県/男性/55歳)
●「細かすぎる」(徳島県/男性/55歳)
●「家事をしない」(熊本県/男性/56歳)
●「自分勝手なところ」(神奈川県/男性/57歳)
●「ヒステリック」(青森県/男性/58歳)
●「思いやりがない」(愛媛県/男性/59歳)
※一部抜粋
別調査ではありますが、夫婦において、妻は妻なりの言い分、夫は夫なりの言い分があるようです。これらの結果をみて、「自分たち夫婦は大丈夫だろうか……」「離婚はしたくないなぁ」と思ったなら、まずは「なぜ、結婚したのか」という原点に振り返ってみてはどうでしょうか。きっと忘れていたものを思い出し、リカバリーのヒントになるはずです。
[参考資料]
厚生労働省『令和4年度 人口動態統計特殊報告 離婚に関する統計』