不動の人気はミルクセーキ、パフェ、ホットケーキ

「今、電子オルガンが置いてある奥のスペースに昔はグランドピアノがあって、近所の芸大や音楽の専門学校に通うプロの卵の学生たちに演奏してもらっていたんですよ」と、父の跡を継いで店を守る2代目オーナーの松井京子さん。

店内の一角にある、映画館や新幹線の座席のように横並びで座る2人掛けのソファはロマンスシートといって、昭和初期頃から流行していた座席スタイルを残しているのだと教えてもらった。

エルミタージュの豪華絢爛な内装を体感できる、ステンドグラスが圧巻。 撮影/鈴木康史 『愛しの純喫茶』(オレンジページ)より抜粋
エルミタージュの豪華絢爛な内装を体感できる、ステンドグラスが圧巻。
撮影/鈴木康史 『愛しの純喫茶』(オレンジページ)より抜粋
「ミルクセーキ」700円をサーブするのは、2代目オーナー・松井京子さん。 撮影/鈴木康史 『愛しの純喫茶』(オレンジページ)より抜粋
「ミルクセーキ」700円をサーブするのは、2代目オーナー・松井京子さん。
撮影/鈴木康史 『愛しの純喫茶』(オレンジページ)より抜粋

愛らしくて懐かしい昭和のメニューがずらり

創業当時からの定番メニューは、ハムと卵のミックスサンド。パスタやハンバーグなどランチも好評で、食事目当ての常連客も多い。それでも不動の人気は、ミルクセーキ、パフェ、ホットケーキと、昭和の純喫茶でおなじみの味。

ミルクセーキは卵黄と牛乳を混ぜるのにシェーカーを使い、バナナパフェはメロンソーダのシロップにカットフルーツを入れ、アイスクリームとホイップを。ホットケーキは外はカリッと中はしっとり焼き上げ、素朴で懐かしい味わいに。

酸味と苦味にこだわったブレンドコーヒーを、赤色や青色と、そのときどきで違った色のカップ&ソーサーで出すのも、昔から変わらぬ古城流のおもてなしだ。

バターとメープルシロップをかけて味わう「ホットケーキとコーヒーのセット」950円。 撮影/鈴木康史 『愛しの純喫茶』(オレンジページ)より抜粋
バターとメープルシロップをかけて味わう「ホットケーキとコーヒーのセット」950円。
撮影/鈴木康史 『愛しの純喫茶』(オレンジページ)より抜粋
バナナをまるごと1本使い、メロンソーダのシロップと合わせた「バナナパフェ」850円。 撮影/鈴木康史 『愛しの純喫茶』(オレンジページ)より抜粋
バナナをまるごと1本使い、メロンソーダのシロップと合わせた「バナナパフェ」850円。
撮影/鈴木康史 『愛しの純喫茶』(オレンジページ)より抜粋
撮影/鈴木康史 『愛しの純喫茶』(オレンジページ)より抜粋
撮影/鈴木康史 『愛しの純喫茶』(オレンジページ)より抜粋

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JR「上野駅」より徒歩約5分
住所:東京都台東区東上野3-39-10 光和ビル B1

TEL:03-3832-5675

営業時間:9:00~20:00

定休日:日曜・祝日

※店内喫煙可