「おしゃれは足元から」という言葉がありますが、60歳からの着こなしにおいても、かなめとなるのは「靴」。グッドエイジスタイリストの花本幸枝氏も「60代にとって、ファッションの肝であり、健康にも関わる靴は、もっとも投資価値が高いもの」と断言します。花本氏の著書『今日からもっと自由に楽しく 60歳からの着こなし』より、装いを“格上げ”する靴の選び方を紹介します。
60代の着こなしが一気に垢抜ける!2大万能シューズ「白スニーカー」と「黒パンプス」の選び方の最適解【スタイリストが伝授】
ラクなだけじゃNG!冠婚葬祭用の「黒パンプス」の選び方
次に用意していただきたいのが、黒いパンプスです。
みなさん、喪服はちゃんと用意されても、パンプスはあるものを履けば良いと思っていませんか? 以前は大丈夫だったのに、久しぶりに履いたら痛くて歩けなかったと、よく聞きます。足裏の筋肉も年齢と共に低下して、アーチが崩れて急に痛くなることはよくあるそうです。日頃、ラクな靴しか履いていないと、気づきませんよね。
昨年、義父の法事用に、ラクでキレイなパンプスを探しました。黒いパンプスはたくさんありますが、扁平足で外反母趾のうえ、左右差が4ミリも差がある私に合うものを探すのはなかなか大変です。
ラクな靴は、あります。でも冠婚葬祭のきちんとした席だからこそ、キレイなパンプスを履きたいです。
ラクな靴……で思いつくのが、「コンフォートシューズ」と呼ばれる黒っぽいスニーカーのような靴です。年配の方が履いているのをよく見かけますが、どんなにおしゃれな装いでも、あれを履いただけで、残念なおばあさんに見えてしまいます。
そのくらい、靴はコーディネートのイメージを決めてしまいます。ラクでおしゃれなパンプスは、必要です。
花本幸枝
グッドエイジスタイリスト