「円建て×高利回り」の投資対象として、すっかりお馴染みの太陽光発電投資。土地探しの競争が激しさを増す中、注目を集めているのが「北海道」の案件だ。本連載では、株式会社ノースエナジー代表取締役の森尚樹氏に、当社が取り扱う「ノースソーラーファーム」の魅力などを伺った。第1回目は、太陽光発電所を「北海道」に設置するメリットなどを解説する。

10%は普通!? 安定した利回りが期待できる太陽光発電

投資対象としての太陽光発電所の魅力については、いまや多くの方々がご存知だと思いますが、もういい土地がなくて・・・という声も少なくありません。

 

そんな中、私たちは、北海道を中心に太陽光発電所「ノースソーラーファーム」を展開しています。「北海道は、太陽光発電に向いているんですよ」とお話をすると、けげんな顔をされる方もいらっしゃいます。多くの方は、北海道イコール「寒い、雪が多い、日が短い」といったイメージがあるからでしょう。そのイメージと、太陽光発電のイメージとが結びつかないのも、仕方ないことかもしれません。

 

しかし、実態は正反対です。北海道の中でも特に、日高山脈より東の「道東エリア」は太陽光発電に非常に適しており、一定の技術的なノウハウは必要になりますが、それさえあれば効率のよい太陽光発電所の構築が可能です。詳細は次回解説しますが、道東エリアでは、すでに太陽光発電のための土地の「取り合い」のような状況まで起きているのです。

 

 

そこで今回は、おそらく多くの投資家の方々にとって意外性があるであろう、北海道エリアでの太陽光発電投資の優位性について見ていきます。

 

最初に、太陽光発電投資そのもののメリットや将来性を確認しておきます。

 

電力会社は20年間、認可された太陽光発電所によって作られた電力を、国が決めた固定価格で買い取ることが義務づけられています。太陽光発電所を作って電気を生み出し、規定どおり買ってもらう――単純にいえば、これだけの話です。

 

よほど大きな自然災害等がない限り、長期的にみれば、太陽光による発電量は地域ごとの過去の気象データから推定可能な平均値に収束します。さらに、太陽光発電設備は水車や風車のような駆動部分がないため、大規模なメンテナンスの必要がありません。つまり、大きな修繕コストは原則かからないという利点があります。

 

将来得られるキャッシュフローと利回りが非常に安定しており、事前の収益予測からのブレが少ないことが、太陽光発電投資の最大の特徴です。

 

通常の収益不動産への投資と比べてみると、太陽光発電投資のメリットがよくわかるでしょう。収益不動産では、空室リスクや賃料の下落リスクは避けられません。また、メンテナンスコスト、大規模修繕などによる将来の追加的なキャッシュアウトが不透明な部分もあります。それと比べると、太陽光発電はキャッシュフローや利回りの安定性が非常に高いのです。

 

一方で、収益不動産の場合は、土地等の値上がりにより売買差益を得られる可能性があります。しかし、太陽光発電投資は土地等の価値への投資ではなく、あくまで20年間固定価格で売電できる「しくみ」への投資であるため、キャピタルゲイン狙いの投資には向きません。

 

表面利回りは9~10%程度、仮にフルローンの場合、金利を除いた実質利回りは7~8%程度となっています。為替リスクのない円建ての国内投資案件で、将来の20年間にわたってこれだけの利回りが実質的に保証されている投資対象は、そうそう見つかりませんし、だからこそ、多くの方々が実際に太陽光発電投資に取り組んでいるのだと思います。

日本全国でも有数の日射量を誇る「北海道」

私たちは、北海道以外に、関西エリア、九州・沖縄エリアなどでも太陽光発電所を管理しています。他のエリアでの管理経験から、北海道での太陽光発電のメリットを身をもって感じています。

 

意外かもしれませんが、北海道、なかでも道東エリアは日本全国でも日射量がかなり多いエリアなのです。これは年間を通じて晴天の日が多い、という事実によります。日本で唯一、北海道には「梅雨」がありません。

 

[図表1]地域別の日射量

出典:株式会社ノースエナジー作成資料

 

 

また、年間平均気温は低めですが、このことが太陽光発電にとって大きなメリットとなります。実は、太陽光発電装置(発電素子)は熱に比較的弱く、気温が高過ぎると発電効率が落ち、気温が適度に低いと効率が上がるという特性を持っています。北海道の平均気温の低さは、かなり有利な環境なのです。逆に、沖縄のような年間を通して高気温のエリアは、実はあまり向いていません。

 

[図表2]地域別の平均気温

出典:株式会社ノースエナジー作成資料
出典:株式会社ノースエナジー作成資料

 

さらに、北海道中央部に存在する山脈の影響により、道東エリアは降雪量も少なめとなっています。本州の日本海側エリアのように、平地部で大量の雪が頻繁に積もるようなことは、あまりありません。もちろん、降雪はゼロではありませんが、次に述べるような技術的な工夫によって、雪からの影響を最小限に抑えることができます。

 

北海道は緯度が高いため、低緯度地域に比べると太陽が高く登りません。簡単に言うと「ななめから日が差す」のです。そのため、通常の発電パネルの傾斜角は道外では土地が狭いこともあり、10度程度ですが、北海道エリアでは40度で設置します(下記写真参照)。

 

降雪後のメンテナンス訪問時の写真
降雪後のメンテナンス訪問時

 

この角度により、ななめから差す日の光をもっとも効率よく受けられるわけですが、これだけ急傾斜なパネルであれば、もし多くの降雪があってもすぐに滑り落ちていくため、発電効率が大幅に下がる心配は低減されます。まさに一石二鳥です。発電パネル自体も、高さ約1.4mの強固な架台の上に設置するため、滑り落ちた雪が多少周りに積み重なっても、それによって日照が遮られることはなかなかありません。また、1.4mもの高さがあれば、雑草が茂る夏でも、その影響を受けることはほとんどないといえるのです。

 

また、「ノースソーラーファーム」では、遠隔監視できる発電モニタリングシステムを採用していますので、オーナーが直接現地へ様子を見に行く必要もなく(北海道旅行を合わせて楽しむという手もありますが)、例えば東京や大阪在住のオーナーであっても、本当に気楽に遠隔で太陽光発電投資をすることが可能になっています。

取材・文/椎原芳貴
※本インタビューは、2018年3月2日に収録したものです。