家造りの発注先選びで避けたい「なんでもやる」会社

前回は、家造りの発注先選びにおいて、まずは各社の「こだわり」を確認すべき理由を取り上げました。今回は、発注先として警戒したい「なんでもやる」という会社について見ていきます。

ひとつの工法に「こだわり」を持った会社のほうがいい

前節とも通じる話ですが、「なんでもやります」と安易に言う会社は信用してはいけません。内断熱も外断熱もやります、鉄骨も鉄筋コンクリートも木造もやります、と、さまざまな工法を手広く手がけている会社も多いですが、家造りを依頼するなら、ひとつの工法にこだわりを持った会社のほうがいいのです。

 

実際に家造りをする職人も、同じ志で造り続けている人がいいでしょう。日頃建売住宅の建築現場で、いかに安く早く造るかという世界でやっている人が、注文住宅の建築現場に来て、いきなりていねいに造ろうというように気持ちを切り替えるのは難しいものです。

「絶対に大丈夫です!」という言葉が出たら要注意

また、「うちに頼んでもらえれば絶対に大丈夫です!」という営業トークが出てきたら注意しましょう。

 

住宅を建てる際に「絶対」はないのです。営業から現場監督、職人とたくさんの人間が関わっていて、工事が終わって100%お客様に気に入っていただくというのは、どれだけ細やかに対応していても難しいことです。

 

既製品や建売住宅であれば、決まったものをお客様の判断で購入するのでいいのでしょうが、注文住宅の場合、いろいろなオーダーを聞いてそれを形にする必要があります。「自分の想像と違った」ということは必ずついてくる話で、それは間に人が入れば入るほど、コミュニケーションのずれが発生する確率も高くなるからです。例えば私が言ったことが、建築現場に伝わっていなければ1点減点ですし、待ち合わせをしていて1分遅れたらそれも減点です。仕上がりを見て「ここに1ミリすき間がある」ということが気になったらさらに減点なのです。加点式ではなく減点式。打ち合わせから工事、引き渡しまで1年弱の期間、点数は減る一方なのです。

 

プロとしては、「絶対とは言い切れないけど、なるべく100%満足していただけるよう努力する」というのが施主に対して本当に誠実な態度ではないでしょうか。

本連載は、2017年2月27日刊行の書籍『改訂版 いい家は注文住宅で建てる』(幻冬舎メディアコンサルティング)の本文から一部を抜粋したものです。

株式会社緑建設 代表取締役社長

1973年、神奈川県相模原市生まれ。
高校卒業後、小売業系の会社に就職。
その後商社への転職を経て、20歳の時に緑建設に入社。
父であり前社長の齋藤進氏の下で現場監督8年、営業職10年の下積み修業を経て、2011年より現職に就任。
1973年に創業した先代の、“家は「売る」ものではなく、お客様のこだわりを叶えるために「造る」もの”という姿勢を貫いている。
現職就任後は「いつでも真向勝負」をモットーに、外断熱工法の木造注文住宅に徹底してこだわり、お客様にとって「住み心地」のよい家の在り方を追求し続けている。

著者紹介

連載マイホーム建築を成功に導く「施工会社」との付き合い方

改訂版 いい家は注文住宅で建てる

改訂版 いい家は注文住宅で建てる

齋藤 正臣

幻冬舎メディアコンサルティング

人生で一番大きな買い物、「マイホーム」。理想のイメージばかりが先行して、見当違いな設計に後悔したり、不本意な金額を払ったりするハメに陥らないために、まずは住宅オーダーの基本を学びましょう。「よい見積り、悪い見積…

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