今回は、トランプ氏へのインタビューで感じた第一印象を見ていきます。※本連載は、日本人として最初にドナルド・トランプ氏にロングインタビューを行った経験を持つ、植山周一郎氏(株式会社植山事務所・代表取締役社長/経営コンサルタント)の著書、『予言 ドナルド・トランプ大統領で日米関係はこうなる』(SDP)の中から一部を抜粋し、トランプ氏が大統領に選ばれた理由を検証します。

長身、イケメン…まるでハリウッドスターのよう!

翌日、1988年6月13日に私はトランプタワー26階にある彼の社長室を訪問した。

 

「Hello, Shu. How are you?」

(シュー、元気かい?)

 

トランプ氏はにこにこ笑って、私に手を差し伸べた。

 

「Hi Donald. Nice to meet you! Thank you very much for accepting my interview.」

(こんにちはドナルド。会えて嬉しいよ。インタビューさせてくれて、ありがとう)

 

彼の握手は自信に満ちたしっかりとしたグリップだった。もう片方の手で私の肩に触れて、歓迎の意を示してくれた。

 

190センチの長身で、超イケメン。まるでハリウッドのスターのような風貌で、明るいオーラで体中が包まれていた。

 

あ
トランプタワー26階の社長室。彼は長身で、ハンサムで、カッコ良かった。

至って穏やかに、言葉を選びながら話すトランプ氏

彼の広い社長室には大きな執務デスクの他に、大きな会議用テーブルのコーナーがあって、私たちはそこでインタビューを始めた。

 

彼の口調は至って穏やかで、言葉を選び、時々笑みを浮かべた。私に対して気をつかっているように思えた。ビジネスを最優先するドナルド・トランプ氏のことだから、そのとき彼はこんなことを考えていたに違いない。

 

(この番組は日本で放映される。その視聴者に対して Trump の名前を売り込もう。自分の最高のイメージを伝えよう。日本は今バブル経済の絶頂期で、日本の投資家がこぞってアメリカの不動産を買いに来ている。Trump のブランドを売り込めば、自分がマンハッタンに建てている高級マンションを買いに来てくれるに違いない)

予言 ドナルド・トランプ大統領で 日米関係はこうなる

予言 ドナルド・トランプ大統領で 日米関係はこうなる

植山 周一郎

SDP

不動産王の最大の弱点は不動産!? 世界、そして日本に訪れる未来は── ドナルド・トランプに実際に会ってロングインタビューを行った植山周一郎が語る、第45代アメリカ大統領トランプの正体。 会ったときに感じた印象や当時…

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