J.D. パワー初・個人株主満足度調査「自動車・銀行・証券・保険」各部門のランキングを発表…コーポレートガバナンス関連の影響度は?

「J.D. パワー2024年個人株主満足度調査 ℠」より

J.D. パワー初・個人株主満足度調査「自動車・銀行・証券・保険」各部門のランキングを発表…コーポレートガバナンス関連の影響度は?
(※写真はイメージです/PIXTA)

米国を本拠とする国際的なマーケティングリサーチカンパニー、J.D. パワー(ジェイ・ディー・パワー)より、J.D. パワー2024年個人株主満足度調査℠の結果が発表されました。企業が自社の立ち位置や強み・弱みを把握し改善活動に活用するとともに、個人投資家が中長期的な投資対象を判断する上での指標となるよう、「初の試み」として実施された本調査。企業の評価の指標として、コーポレートガバナンス関連の影響が4割もあったことが明らかになりました。

2024年個人株主満足度調査

J.D. パワー2024年個人株主満足度No.1を発表

CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D. パワージャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本浩二、略称:J.D. パワー)は、J.D. パワー2024年個人株主満足度調査℠の結果を発表した。

 

総合満足度ランキングは下記の通り。

 

【自動車部門】(対象5社)

1位:トヨタ自動車(749ポイント)
「収益性/株主還元」、「事業内容と商品・サービス」、「財務安定性」、「株主の権利・平等性の確保」、「適切な情報開示と透明性の確保」、「取締役会等の責務」、「株主以外のステークホルダーとの適切な協働」の全7ファクターで最高評価。

 

第2位:本田技研工業(710ポイント)

 

第3位:SUBARU(657ポイント)

 

【銀行部門】(対象5社)

1位:三井住友フィナンシャルグループ(720ポイント)
「収益性/株主還元」、「事業内容と商品・サービス」、「財務安定性」、「株主の権利・平等性の確保」、「適切な情報開示と透明性の確保」、「取締役会等の責務」、「株主以外のステークホルダーとの適切な協働」の全7ファクターで最高評価。

 

第2位:三菱UFJフィナンシャル・グループ(688ポイント)

 

第3位:りそなホールディングス(660ポイント)

 

【証券部門】(対象6社)

1位:SBIホールディングス(707ポイント)
「収益性/株主還元」、「事業内容と商品・サービス」、「財務安定性」、「株主の権利・平等性の確保」、「適切な情報開示と透明性の確保」、「取締役会等の責務」、「株主以外のステークホルダーとの適切な協働」の全7ファクターで最高評価。

 

第2位:大和証券グループ本社(681ポイント)

 

第3位:東海東京フィナンシャル・ホールディングス(676ポイント)

 

【保険部門】(対象4社)

1位:東京海上ホールディングス(729ポイント)
「収益性/株主還元」、「事業内容と商品・サービス」、「財務安定性」、「株主の権利・平等性の確保」、「適切な情報開示と透明性の確保」の5ファクターで最高評価。

 

第2位:MS&ADインシュアランスグループホールディングス(723ポイント)
「取締役会等の責務」、「株主以外のステークホルダーとの適切な協働」の2ファクターで最高評価。

 

第3位:第一生命ホールディングス(671ポイント)

 

[図表1]J.D. パワー2024年個人株主満足度調査℠顧客満足度ランキング【自動車部門】

 

[図表2]J.D. パワー2024年個人株主満足度調査℠顧客満足度ランキング【銀行部門】

 

[図表3]J.D. パワー2024年個人株主満足度調査℠顧客満足度ランキング【証券部門】

 

[図表4]J.D. パワー2024年個人株主満足度調査℠顧客満足度ランキング【保険部門】

J.D. パワー2024年個人株主満足度調査℠概要》

年に1回、個人株主*1を対象に、「自動車」、「銀行」、「証券」、「保険」の4部門に分け、コーポレートガバナンスを含む企業に対する満足度を聴取し明らかにする調査。今回、初めての実施となる。

 

*1東証プライム市場に上場している以下の条件に合致する対象企業の株式を1年以上継続して保有しており、かつその株式を調査時点で100株以上保有している個人株主。回答者が各部門で複数の株式を保有している場合、調査時点で保有金額が最も大きい株式を発行する企業についての評価を聴取している。

 

【自動車部門】:東証33業種区分で「輸送用機器」に該当する株式のうち、乗用車の完成車メーカーでかつ、2023年最終営業日時点で時価総額5,000億円以上の株式
【銀行部門】:東証33業種区分で「銀行業」に該当する株式のうち、2023年最終営業日時点で時価総額1兆円以上の株式
【証券部門】:東証33業種区分で「証券・商品先物取引業」に該当する株式のうち、証券関連収益構成比率が50%以上でかつ、2023年最終営業日時点で時価総額1,000億円以上の株式
【保険部門】:東証33業種区分で「保険業」に該当する株式のうち、2023年最終営業日時点で時価総額8,000億円以上の株式

 

■実施期間:2024年3月上旬
■調査方法:インターネット調査
■調査対象:該当する企業の株式を1年以上継続して保有しており、かつその株式を調査時点で100株以上保有している個人株主(20歳~69歳)
■調査回答者数:6,088人

 

総合的な満足度に影響を与えるファクターを設定し、各ファクターの詳細評価項目に関するユーザーの評価を基に1,000ポイント満点で総合満足度スコアを算出。

 

総合満足度を構成するファクターは、総合満足度に対する影響度が大きい順に「収益性/株主還元」(21%)、「事業内容と商品・サービス」(21%)、「財務安定性」(18%)、「株主の権利・平等性の確保」(10%)、「適切な情報開示と透明性の確保」(10%)、「取締役会等の責務」(10%)、「株主以外のステークホルダーとの適切な協働」(9%)となっている(カッコ内は影響度)。

 

*J.D. パワーが調査結果を公表する全ての調査は、J.D. パワーが第三者機関として自主企画し実施したものです。

 

 

 

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