(※写真はイメージです/PIXTA)

日本人の60歳までの平均生涯賃金は、大卒・大学院卒でおよそ2億4,000万円です(ゴールドオンライン調べ)。就業から定年退職までの約40年間、平均して年収600万円の計算となりますが、この金額で老後資金まで蓄えることは可能なのでしょうか。

1つの仕事だけでは生活できない…?

年収600万円では手取りは約460万円です。国税庁の調査によると、正規社員の平均給与は年間523万円(「令和4年分 民間給与実態統計調査」)で手取りは400万円強になりますから、大卒・大学院卒だけで計算した場合と60万円ほど平均年収に開きがあることになります。

 

ちなみに「令和5年 賃金構造基本統計調査」によると、大卒の初任給は平均23万7,300円、手取りにすると約19万円ですので、昇給率を考えると「平均は随分と高い」と若い人が感じても無理はありません。

 

厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン」には、

 

“労働者が副業・兼業を行う理由は、収入を増やしたい、1つの仕事だけでは生活できない、自分が活躍できる場を広げる等さまざまであり、業種や職種によって仕事の内容、収入等も様々な実情があるが、自身の能力を一企業にとらわれずに幅広く発揮したい、スキルアップを図りたいなどの希望を持つ労働者がいることから、こうした労働者については、長時間労働、企業への労務提供上の支障や業務上の秘密の漏洩等を招かないよう留意しつつ、雇用されない働き方も含め、その希望に応じて幅広く副業・兼業を行える環境を整備することが重要である。”

 

と書かれており、副業・兼業を考えるタイミングにあるかもしれません。今後、大卒・大学院卒の平均年収「600万円」をもってしても、老後までを考えると普通に貯蓄しているだけでは「不足する」ことが想定されます。ましてや平均以下の場合は、よほど節約しないと貯蓄できないかもしれません。

 

老後不安は大きくなる一方、「資産形成」という言葉が流行している今、年収600万円台の30代、40代の人たちはどのような工夫をしているのでしょうか。

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