71歳ひとり暮らし女性が孤独死→1カ月後に発見の悲劇…やっておけばよかった「おひとりさま必須の対策」とは【司法書士が解説】

71歳ひとり暮らし女性が孤独死→1カ月後に発見の悲劇…やっておけばよかった「おひとりさま必須の対策」とは【司法書士が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

おひとりさまの高齢者は決して少なくありません。人との付き合い方もさまざまですが、「気が楽だから」「1人で生きていけるから」と周囲と交流をもたないで過ごしていると、想像もしない最期を迎えるリスクがあります。本記事では『「ひとり終活」は備えが9割』(青春出版社)から一部抜粋し、「突然死の後、誰にも気づいてもらえない」という悲劇的な例を紹介するとともに、防止するための対策をご紹介します。

まだまだ元気だと思っていたが…まさかの事態に

Tさんは、まだまだ体は元気なので、しばらくは公営住宅でひとり暮らしをする予定にしています。どこか体が不自由になったら、施設に入るなりしようと計画していました。そんなTさんのポストに、ダイレクトメールやチラシといった郵送物がたまり始めました。

 

まだ公営住宅に入ったばかりで、近所の人もTさんのことをよく知らない人ばかりです。何となく気になるものの、誰が声をかけるわけでもありません。

 

ポストの入り口からダイレクトメールやチラシがあふれ始めた頃、近くの人が異臭に気づきました。季節は冬だったのですが、これまで嗅いだことがないような臭いがTさんの部屋からしてきたのです。

 

公営住宅の管理部に連絡をし、部屋を確認してもらいました。その後は警察が公営住宅に来て検視が行われました。

 

Tさんは誰にも気づかれずに、1人、部屋で亡くなっていたのです。それも死後1カ月が経過したあとの発見でした。

 

周囲との交流がない…ひとり暮らしの「孤立」は危険

Tさんは自立していて、福祉関係者との接点を持っていませんでした。自立できていたので安心し、見守りなどを頼んでいなかったのです。極めて外部との接触が少ない状況に陥っていたといえます。

 

見守ってくれる人がいないと、体調の変化や早期の生存確認が期待できません。高齢のひとり暮らしの場合、実は孤立していた、とならないよう対策を講じておくことが重要です。

 

近所の人などと普段から交流を持っておくと、いざという時に助かるはずです。生存確認をしてくれる人がいないなら、「見守り契約」の利用を検討しましょう。

 

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