昨年12月~現在までのFRBの動向
まず、FRBの動向を時系列で確認します。昨年12月のFOMC議事録には、「前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)から翌日物レポ金利が幾分の上昇圧力を受け続けている。……FOMCメンバーの数人はバランスシートの縮小ペースを落とす決定に向けた議論を開始するのが適切と示唆した」との記述があります。
そして、(元ニューヨーク連銀でFRBのポートフォリオ・SOMAやそのオペレーションを管理していた)ダラス連銀のローガン総裁は1月6日の講演で、「毎月末の短期金融市場における典型的な圧力は、もはや流動性が超潤沢ではない状態にあることを示唆している。……FRBリバース・レポの残高がゼロに近づくにつれて、流動性の状況により大きな不確実性が生じるだろう。……バランスシートの縮小ペースを落とす決定に向けた議論を開始するのが適切である」と述べました。
さらに、1月のFOMC後の記者会見で、パウエル議長は「本日のFOMCでバランスシートについて議論した。また、次回3月のFOMCでは、よりつっこんだ(in-depth)議論を開始する予定である」と述べています。
[図表5]は、FOMC参加メンバーが言及している「翌日物(民間)レポ金利」と「FRBリバース・レポ残高」について、それぞれみたものです。
重見 吉徳
フィデリティ・インスティテュート
首席研究員/マクロストラテジスト
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