今回は、新電力ビジネス参入の「4つのスキーム」について、それぞれ長所・短所を見ていきます。※本連載は、株式会社船井総合研究所スマートエネルギーグループの編著書『図解 はじめての電力自由化ビジネス』(エネルギーフォーラム)の中から一部を抜粋し、中小企業が新電力ビジネスに参入する際の基礎知識をご紹介します。

最も参入ハードルが低いのは媒介型代理店!?

4つのスキームを比較すると、以下のようになる。それぞれに長所・短所がある。

 

 

①単独新電力:自社単独での操業なので資金調達などの事業リスクが高い上、最低でも3万世帯(10MW)の顧客基盤・30人程度の社員数・ベース電源が必要なので立ち上げは非常に難しいです。

 

②バランシンググループ加盟新電力:最低3万世帯(10MW)の顧客基盤・3名程度の社員・電力販売3か月分の資金調達の目途があれば、立ち上げは可能です。

 

③取次型代理店:顧客基盤なし・社員1人・電源なしでも事業立ち上げが可能なため、非常に参入ハードルは低くなります。ただし、未収対策は必須となります。

 

④媒介型代理店:未収リスクも無く、顧客基盤なし・社員1人・電源なしで事業立ち上げが可能なため、非常に参入ハードルは低くなります。

本連載は、2016年6月29日刊行の書籍『図解 はじめての電力自由化ビジネス』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

図解 はじめての 電力自由化ビジネス

図解 はじめての 電力自由化ビジネス

船井総合研究所スマートエネルギーグループ(編)

エネルギーフォーラム

2014年2月、電力小売りの全面自由化が閣議決定され、7.5兆円のマーケットが開放されることが決まりました。 本書は、電力自由化の概要をはじめ、業界勢力マップ、新電力のビジネスモデル、中小企業の参入の意義に至るまで、広…

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