リフォームか住み替えか、メリット・デメリットをチェック
内閣府「令和5年版高齢社会白書」によると、65歳以上の方の8割以上が持ち家に住んでいます。しかし、多くの場合、建物自体が老朽化したり、老後の生活に合わなくなったりしています。
水回り、間取り、外壁など、修繕が必要なところを部分的にリフォームすれば、老後も住み続けられます。長年住んできた建物を壊す必要もありませんし、仮住まいや引っ越しなども多くの場合不要です。
ただ、リフォームにはお金がかかります。リフォームの内容によっては、建て替えるよりも高額になることもあります。自宅を売却して住み替える方法もあります。高く売れれば、自己資金を新たに用意しなくても新しい家に住めます。しかし、売却額によっては、手元にお金が残らない可能性もあります。どちらもメリット・デメリットがあり、
一概にどちらがいいと言い切れるものではありません。重視したいポイント、より不都合が解消できる方法を選びましょう。
家を購入するときには「出口戦略」を描いておくこと
家を購入するときには、「一生そこに住み続ける」と決意して購入する方がほとんどでしょう。しかし、長い人生の間には、会社で転勤があったり、親の介護があったりして、住み続けられなくなる可能性があります。
自宅の出口戦略はそうした可能性を見越して、家を購入するときに描いておくものです。いざというときに人に貸したり、高く売ったりできる資産価値の高い家であれば、購入してもいい、というわけです。
資産価値の高さを見定めるために、物件価格や賃貸価格の相場を調べてみましょう。現在の価格はもちろん、築年数が増えるに連れて価格の推移がどうなっているかをチェックします。当然、価格の下がりにくい物件・エリアのほうがいいでしょう。また、物件のあるエリアの人口推移、今後どうなるかの予想も確認します。
駅までの距離や交通の便も大切です。駅まで徒歩で行けるほうがいいですよね。物件の間取りは、1人用の1DK、2人や3人で住む2LDK・2DKといった無難な間取りのほうが売りやすいでしょう。マンションの場合、もっとも売れやすいのは3LDKと言われています。
頼藤 太希
株式会社Money&You
代表取締役
高山 一恵
株式会社Money&You
取締役
※本記事は『1日1分読むだけで身につく 老後のお金大全100』(自由国民社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
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